ありそうでなかったスマホを使ったゲーム
タイトルからして興味津々の本作品。誰もが他人に見せたくない、誰もが見てみたいと思う他人のスマホ。それを白日に元にさらすともなれば、ハプニングが起こるのは目に見えている。
これをゲーム化することで、双方の承諾をとりつける、このありえない設定に冒頭から観る側も何故かハラハラ・ドキドキさせられました。
出演陣が豪華すぎる。制作費も相当高くついたのでは?
出演陣が豪華すぎるのも本作の魅力の一つと言えます。鈴木保奈美、常盤貴子、東山紀之などなど主役級の役者を揃え。
さぞ制作費も高騰したことでしょう。
が、本作品、ゲームが繰り広げられるとあるカフェのシーンが大半で場面切り替えはほぼなし。
海外映画でコールセンターのみの1シーンで成立させた作品を観たことがあります。
それに似た感じで、全く飽きが来ない。
場面展開を減らすことで制作費を抑え、役者の出演料を捻出したのでしょう。
個人的には常盤貴子の演技が秀逸
中でも目を引いたがの常盤貴子の演技。昔からドラマなどで演技がうまいと評価されていましたが、彼女の演技をしっかり観たのは今回が初めて。
収入が頼りない旦那とわんぱくな男子3人を子を持つ母。さらに姑問題も抱えストレスフルなママを見事に演じきっています。
旦那を揶揄するシーンであったり、姑への留守中のことづてシーンなどは思わずが笑みがこぼれるほどにハマり役。
彼女の出演する他の作品を見てみたくなりました。
掘り下げないからこそコメディとして成立
本題となるスマホゲームでは予想通りの大波乱の連続。
夫婦の浮気問題というわかりやすいハプニングにはじまり、カミングアウトや知られざる親と子の関係などなどバラティに富む秘め事が白日の元にさらされます。
どれも場の空気を凍りつかせるほどの衝撃のネタですが、参加者は最初こそ驚くものの、深い追求はなし。
湿っぽい方向に持っていかない、あくまでも本作品はコメディというブレない姿勢を感じました。
もうひと波乱欲しかった、エンディング
エンディングは、それまでのハラハラ・ドキドキからちょっとトーンダウンした感じが否めません。
内容が難しすぎて頭に入ってこなかったというのもありますが・・・。
個人的にはスマホゲームのやりましょうといった言い出しっぺが、特大の秘め事が暴かれるというのを期待しのたですが・・・。
とは言え、久々に没入感ありありの作品に巡り会えることができました。良作です。ぜひご覧ください。