長さを感じさせない面白さ
そもそもはWOWOWで放送されたドラマ。全5話をまとめた映画です。まとめたということで、長くても3時間位かと思っていましたが、見終わったら、4時間強。普通の映画の2本分でしたが、さほど長いな~とは感じさせない引き込み力はあります。
個性豊かな女優陣
殺害された女の子の同級生役を演じる4人の女優。特に印象深かったのは、引きこもり役の安藤さくら。いい年して職につかず、部屋にひきこもりゲーム三昧。グテーと横になり、漫画に読みふける。はまり役でした。
全ては必然?
原作も読みましたが、湊かなえさんの作品って、最後の最後に、「そうゆうことだったん」っていう驚きがあるんですよね。「少女」という作品もそうだったし、この「贖罪」もそう。あの話と、あの話が繋がっていて、偶発的でなく必然だったんだって。
飛んだとばっちり
物語を俯瞰して見ると、4人の同級生は友達の死に直面して、その後の生き方が大きく変わったのは確か。重い罪を背負い、一生かけて償おうと、個々人が思う訳ですが、この発端を知ると、これって飛んだとばっちりじゃんです。
自分の不幸を持って償う?
何か悪いことが起きると、これって自分が過去にしでかした悪行のしっぺ返しかと。これを受け入れることで、その悪行も清算されるかと思ったりして。それにしも、4人の女性の不幸っぷりと言ったら、おつりが来るほどの償いでは?と思ったりした訳です。
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