たかがババ抜きなのに。過剰すぎる演出にコントにも見えてしまう「嘘喰い」

嘘喰い日本映画

原作は週刊少年ジャンプかと思いきや・・・。

ジャンプ黄金期でもあった読者としては、ギャンブル漫画は小学生にはよろしくないのでは?と思いましたが、よくよく調べてみたらヤンジャンということで、納得。

この漫画を見てギャンブルに目覚める青少年も少なからずいるのではと心配の声が聞こえてきそうですが、そんな不安は杞憂に終わることでしょう。

というのも、明らかに主人公が現実離れの能力の持ち主で、分別ある青少年であれば、これは漫画の世界だからと思うはず。

キン肉マンを見て、大きくなったらプロレスラーになりたいと思うような子たちはまず読まないでしょう。

いきなりボスキャラ登場に新鮮

原作はどうかわかりませんが、映画では冒頭で主人公vsボスキャラの戦いから始まります。

これまでのフォーマットから見れば、最後の最後にボスキャラ登場でひと盛り上がりあるのですが、新世代漫画となると、逆にこれまでのパターンを踏襲すると逆に見る側は冷めてしまうのでしょう。

で、困ったのはどっちが主人公で、どっちがボスキャラという点。双方、主人公ズラしているので見分けがつきにくいですが、話が進んでいく中で、あっちのお方が主人公だったのねと気づきます。

新境地。女王様役の白石麻衣

映画、スマホを落としただけなのにで、犯人に怯えるか弱い女性を演じた白石麻衣でしたが、本作品では真逆の女王様役で出演。

表情、声のトーンなど見事なまでの女王様っぷりで、2代目ドロンジョも務められるのではと思いました。

清楚なイメージな彼女でしたが、このようなアクの強いキャラも演じることを再発見。今後も、この手のキャラの作品を見てみたいと思いました。

圧倒的強さの主人公。ケンシロウの再来か

小学校時代にはまったキン肉マンは、何週にも渡ってなかなか決着がつかない。優勢かと思いきや、一旦劣勢パターンをはさみ、最終的な勝利をおさめる。

小学生ながら、このパターン化した展開にうんざりとしていました。そこに現れたのが北斗の拳。圧倒的な強さで強敵と思われる敵も、1週間で倒してしまう。話の展開も早まり、ドはまりしていきました。

で、嘘喰いの主人公も、これまた圧倒的な強さで相手を負かしてしまうほどの強さ。狼狽する素振りなんぞ一切見せず、最初から相手の手の内を見透かしているのか、あっさりと勝ってしまう。

このような主人公だからこそ、ギャンブル作品だけれども人気なのでしょう。

ババ抜きを忘れてしまうほどの緊迫感

ルーレット、サバイバルゲームなどなどギャンプル?と思われるゲームもいくつか登場しますが、クライマックスのババ抜きには驚きました。

最後の最後の戦いにババ抜き?という感じでしたが、双方のやりとりにドキドキが止まらない。相手の手札を取るのにも、過剰なまでの力の入れようと表情。

命を取られるとなると、人間はここまで豹変してしまうのかあらためて思いました。

原作でも、ババ抜きにも勝る、こんなプアなゲームで勝負するの?というのが数多く出てくるんしょうね。

次回作が楽しみでなりません。

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