OSが勝負を握る時代に?ボルボの快走?

ev自動車業界

OS争いといえば、Windows vs Mac

OSと聞くと、真っ先に浮かぶのがWindowsとMacの争い。Win95が発売されて以降、Microsoft側の圧勝に終わり、AppleのMacOSは風前の灯火状態。

Microsoftは自社OSの圧勝を追い風にOfficeという怪物ソフトをビジネスの世界に浸透させていきました。一度使い慣れたソフトをスイッチするのも難しく、かつお客さんから協力会社まで同じソフトを使うのは仕事する上でも好都合。ので、僕の周りでもほとんどがWinOS利用者と言ってもいいでしょう。

クルマにもOSの時代

EV化が進む中で、クルマの走るPC化は益々加速し、ひと昔に比べると電子制御部品の数は圧倒的に増えました。

これらの電子部品を統括する上で重要な役割を担うのがOSです。電子部品類は、その道に長けた部品メーカーから調達はするものの、OSにおいては、どの自動車メーカーも独自開発にこだわっているようです。

とは言え、開発費は膨大。しかもこれまでお仕事とはちょいと畑違いということで、苦戦を強いられている自動車メーカーも多いようです。

弱小メーカーでも、OS次第で巨像に勝てるかも

その中で、独自OS開発に成功したテスラ、メルセデスは開発スピードも早く、純利益額も高いとか。

ここに新たに加わるのがスウェーデンのボルボ。日本国内でもステーションワゴンが馬鹿売れした自動車メーカーです。

世界の自動車メーカーに先駆けて、2021年3月にEV専業メーカーになると高らかに宣言。その言葉どおり、2022年11月にEVカー、EX90を発表しました。

このスピーディな開発体制を可能にしたのがボルボ独自のOSです。

独自OSの開発に早々に成功したのは、中の人いわく「ソフトとハードの開発を分離し、ソフトの開発に経営資源を集中投下したから」とのこと。

OS開発に今だ苦戦中のVWの事を考えると、意思決定のスピードが早い中規模企業だからこそ、このような思い切った戦略ができたと思います。

OSの外販もあるのでは?

今や各社で自社独自のOS開発に力を入れているかと思いますが、PCのOSを見ている限り、ソフトの更新、バージョンアップを頻繁に繰り返さなければならず、メーカーもこれまで以上に負担を強いられるでしょう。

となってくると、他社からOSを譲り受けて、それを一部改変して使うようなメーカーも出てくることでしょう。

となってくると外販で成功したメーカーのOSが、世界のEVのほとんどに搭載されるなんて日が来るかもしれません。

クルマ好きにとっては、どのクルマも乗り味が一緒であじけない気がして、ちょっと悲しい気分になりました。

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