研究所育ちのマグロ
1970年、国が音頭を取って、クロマグロの完全養殖の研究が始まりました。大学や企業など様々な所に声をかけたと思いますが、その中で、研究が打ち切りになろうが、細々と研究を続けていた近畿大学がなんと2002年に完全養殖に成功。で、このマグロを使って商売をしているというのだから、驚きです。
大学の収益源とは
そもそも、大学って営利活動はしていないもの。なので、学生からの授業料は入学試験などの費用で賄われていると決めつけていましたが、結構、手広く商売をしています。近大は病院からの収入が授業料をも越えるようで、本業よりも儲けが多い。しかも無借金経営。
志願者もうなぎのぼりの近大
関西の私大は関西、関西学院、同志社、立命館がトップグループで、次いで近代という位置づけ。が、今では志願者はトップグループを抜き、明治、早稲田を抜いてなんと全国トップ。この商売っ気のあるところが、就職に有利と評価されたのでしょう。
大学も生き残りかけ必死
今や全入時代の大学ですが、地方では人員割れの大学も耳にします。偏差値以外で何か特色がないと選ばれないんでしょうね。中でも就職に有利というのは大きな要素。大学時代遊びほうけていた僕にとっては、もう少し、実商売につながるようなカリキュラムがあれば、もう少しまともな大人になれていたのではと、悔やむばかりです。
日経ビジネスNO.1753より
case study