アマゾンは破壊者?
アマゾンが日本で幅を利かせるようになってから、リアルの店舗が甚大な影響を受け、書店数が年々減少なんて話をよく耳にしますが、果たしてそれが本とめぐり合う機会を減らしているのか?
これに対し、興味深い記事が新聞に掲載されていたので、まとめました。
上陸直後は失敗するだろうの冷ややかな目
アマゾン上陸は今からさかのぼること15年前。当時、日本は全国に書店網がきめ細かく張り巡らされ、流通システムもバッチリ。そんな中でアマゾンの上陸は、書店網が不十分な海外では成立するビジネスモデルであって、日本では難しいだろうと思われていました。
日本の出版業界に問題
が、大方の予想を裏切り、アマゾンは快進撃を続けます。それもそのはず、それまでの出版業界は新刊偏重。6ヶ月以内に出版された本しか店頭に並べない。となると、古い本などは本屋さんに注文するしかない。
となると、アマゾンで頼むかとなるわけです。つまり、読みたいと思う本が書店にないので、ネットで頼むかとなるわけです。
書店でも限られたスペースですから、売れる本、つまり新刊偏重にもなるのも無理もありませんが・・・
書店減少の要因は本当にアマゾン?
そんなこんなで、書店が減少の一途を辿ったのかと思いきや、一番の要因は雑誌不況。1990年代後半から雑誌の売り上げが急速に減少しました。書店の規模が小さいほど、雑誌への依存度が高く、売れなくなったことで、お店をたたまざるを得ない状況に陥りました。
本との出会いアレコレ
街の書店が減少していき、アマゾン経由での本との出会いとなるのも偏った感じが否めません。大型書店に行けば、知らなかった本に出会えるといった発見があります。なので、自分も1ヶ月に1回位は書店めぐりをしては、興味深い本を購入することもあります。
また最近では、カフェと併設した本屋さんが活況を得ています。店主の趣味なのか、その人の目による言わば本のセレクトショップです。
となると、自分の知らない本にめぐり合いたいという欲求は、普遍的に誰しも持っているのだと思います。
アマゾンのレコメンド機能では表示されないような、その人の本能に突き刺さる発見が、リアルにはあると思います。