店頭スタッフという切り口で考える販促

リーボック店頭POP

商売は人間力

商品性が優れているから、ブランドイメージから、単に安いからと購入の動機は人それぞれ。中でも興味深いの店員がきっかけで購入にいたるケース

つながりってのは大事で、多少高かろうが、あの人にお世話になっているし、色々面倒見てもらっているからと購入してしまうケースはあります。

今回はそんな人間力、売り子さんにスポットを当てた販促の切り口のお話です。

バカ売れしたユニットバス

住宅機器メーカーの「クリナップ」ショールームで流した店頭映像が大ヒットしたという話。映像の内容は、セールスが商品を紹介するというもの。このセールスの誠実で朴訥な雰囲気が見た人を魅了。「この人が言うのなら間違いない」というイメージを醸成したのでしょう、ユニットバスが前年比2倍の売れ行きを達成しました。

各ショールームから、この映像を使用したいという注文が殺到したということから、全国的なヒットに繋がったのではないでしょうか。

擬似店員で店頭賑やかし

この事例は店員は店員でも擬似的な店員。仮想店員です。リーボックの店頭販促の話ですが、陳列されたディスプレイにスマホをかざすと、店員がシューズの中から飛び出して商品紹介をしてくれるというもの。

今では、このAR技術を活用した販促は一般化されていますが、秀逸なのは店員を小人化した所。

このARを持ち帰りれるように販促用のプレにでもしたら、購入後も色々な映像に差し替えられます。

店頭は狭いですし、スタッフも限られている。そんな中、店員の代わりをしてくれるのは現場としても助かります。アリだと思いました。

デジタル化は進んでいるけれど・・・

デジタル化は進み、ネットでポチッとすれば商品が買えてしまう。世の中大変便利にはなったけど、まだまだ店頭も捨てたもんじゃない。その真ん中にいるのが売り子となる店員。店員の人間力が高ければネットにも負けない商売ができるのかなと。

ある輸入車メーカーの女性スタッフは、商売の話は一切せず、雑談や子供の世話に終始。あくまでもユーザーとのつながりに重きを置いた接客で販売を伸ばしているとか。

また関西のあるスーパーでは、カリスマ店員が何人もいて、客から「今日は何こうたらええねん」と聞かれれば「今日はこれがえええで」と。「ほな一つちょうだい」といったやりとりで商売が繁盛しているとか

デジタル化の反動とでもいいましょうか、人とのつながりより価値あるものになっている気がしました。

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