ウォータゲート事件とは
歴史的にも有名なニクソンの失脚の原因となったウォーターゲート事件。あろうことかライバルの民主党の事務所に盗聴器を仕込もうとお忍びした輩が逮捕されちゃったという事件です。
当時は、不法侵入者が選挙事務所に泥棒に入った位でほとんどは社会の関心の目も向けられていませんでした。
というのも世の中は、再選挙動向でニクソンが再選するかどうかで話題はすべてそちらに振り向いていたのですから。
身元を調べるとチョイとくさい。
ただ世間の関心の低いウォーター・ゲート事件を取材して、こいつは怪しいと嗅ぎついたのがワシントン・ポストの2人の新聞記者。
さすが名門、ワシントン・ポストの記者だけあって嗅覚はするどい
ゴリゴリと関係者への取り調べが始まっていきます。
昔の新聞記者はタフだよね。
パソコンもFAXもない時代。パソコンはタイプライター。電話はダイヤル式。ボイスレコーダーもないものだから、取材中はひたすらメモ取り。ある人物を調べるにあたっては広辞苑級の厚さもある資料の中から、ある人物を探しだすという途方も無い作業。
けれど彼らは、全然へこたれる様子もなく、どんどんと謎の解明に邁進していきます。まるでブルドーザーのごとく
まったをかける上司。嫌な奴と思いきや
彼らの頑張りによっては、ほぼ事件の全容は解明していきます。よし、これで記事にでき編集長に承認を得ようとしますが、まだ証拠不十分、弱いなどと言われて何度も突き返される始末。
けど、彼ら二人はへこたれることなくさらに取材を進め、証拠となるネタも固まり編集長からGOのサインをもらいます。
念願かなって世に出たウォーター・ゲート事件の全容ですが、これが逆に政府の反感を買い、根も葉もない嘘だとか、偏執的だよワシントン・ポストはと叩かれる始末。
けど、編集長は言いました。彼らを助けるためにも徹底的に戦い抜こうと。表現の自由のもとで、将来のためにもということで。
嫌な上司かと思いましたが、思う所あってのダメ出しだったのでしょう。それにしも要求値を上げれば上げるほど、それに応える彼ら二人の能力を見抜いてたところは素晴らしいですね。
ニクソン失脚
彼らの取材による政府高官の次々と逮捕されていきます。これって彼らが取材したことが嘘ではなく真実に基づく内容であったことを照明しています。
そしてニクソン失脚へとつながっていく訳ですが・・・
にしても、ほんの小さな事件が、歴史に名を残すほど政治スキャンダルだったとは取材を進めた彼らが一番驚いているのではないでしょうか。