9年半ぶりに利上げ
9年前と言えば2006年。当時はアメリカはもちろん日本も景気が良かったと記憶しています。
以下、だろう的な内容で、記事をまとめていきますので、話半分で見てください。
ということは、この利上げってのは好景気の時期に行われるもので、銀行の預金金利、借り入れ金利が高くなる(と思います。)
預金金利が上がれば…
例えば日本に置き換えて考えてみると、銀行に預けても金利は0.○%でチョ~低金利。ならば海外の銀行にドル建ててでお金を預けた方がまだましとなります。
これが日本も利上げ1%ともなれば、考えちゃいますよね。為替の心配もしなくていいし、なら自国通貨で貯金した方がいいやと
てなわけで、利上げをするとまず市場にバラまいたお金がキューっと銀行に集まってくる。ちょいと暴走気味の経済を冷却できます。
借り入れ金利が上がれば…
家を買う、クルマを買う、もちろんローンで。この時の金利が今まで2%だったのが、5%に上がりますよってこと。例えば1000円借り入れしたら、利息20円を支払えばよかったのに、利上げ後は50円。
となると、銀行での融資も厳しくなります。この人本当に払えるの?って。となると今まで借り入れできたのに審査に落ちて借りられないよ。って人も出てくる
加えて変動金利で契約していたら地獄です。利息払いもままならないという人が出てくるのでしょうか。
預金と借り入れをまとめると
預金は市場のお金を集める係で言わば入り口。借り入れは集めたお金を吟味しながら市場に流す出口のようなもの。
経済がインフレに走る、加熱するのを抑える効果があるのでしょう。
割を食う新興国
で、今回の利上げで一番ダメージが大きいのが新興国と言われています。
例えば、アメリカよりも金利が高いという理由でインドネシアの銀行にお金を預けていた。稼げる旨味のある金融商品が自国にないのですから、海外の金利の高い海外の金融商品に手を出すはわかります。
が、利上げにより、このインドネシアの銀行に預けたお金が引き上げられ、自国の金融商品に乗り換えようとなる。
困るのはインドネシア。今まで海外からの資金流入おおかげで景気も良かったのに、利上げとなったとたん貯金を引き上げるとなると大量のルピアが手元に残りドルが流出していく。
これにより、さらに新興国経済は厳しさを増すのでは?と言われています。
けど、日本にも廻りまわって
対岸の火事と思いきや、新興国に進出している企業にとっては最悪の自体。既に中国の経済失速で減益となった日本企業もあります。
当然、アメリカ国内でもそのような企業はいるはず。好景気だからと言って利上げはいいけど、景気が悪くなったらどーしよう。
前回の利上げ後に、社会問題となったサブプライムローンが起きています。リーマン・ブラザーズ破綻の主要因のあれです。
過去に学習しているだけにFRBもしっかりその辺は考えていると良いおですが・・・