Tモバイルとは
米国の携帯電話会社で、全米でのシェアは3位。日本で言えばソフトバンクといった所でしょう。
日本の場合、巨像ドコモが業界首位なものの、3社のシェアはさほど開きがありません。ドコモが頭一つ飛び出してはいますけど。
一方、米国では、ベライゾン、AT&Tの2強プラスその他と圧倒的な開きがあります。
巨像に立ち向かうTモバイル
この2強のシェアが足して約70%。対してTモバイルのシェアは17%。正攻法ではまず太刀打ち出来ない。
てな訳で、あの手この手の施策で、他社からの乗り換え促進を推進しているのですが、その施策の内容がどれもぶっ飛んでいる所が凄い。
世間を騒がした数々の施策
Tモバイルが展開した施策はざっとこんな感じです。
といった具合に、中には日本のキャリアでもぜひとも実施して欲しい施策が並んでいます。
さらに驚いたのが2016年06月に発表された株の提供。
株主になって絆を深める?
Tモバイル契約者には同社の1株を得る権利が与えられるというもの。ちなみに1株4600円。
となると、保有してもよし、上げ相場で売ってもよし、自由に使えるのでしょう。
それよりも株主になったということで、どこかTモバイルに愛着が沸くというか、それまでよりも大事にしようという気分にさせられるのが不思議。
株に興味がない人向けへのバックアップも完璧。
ピザやビデオレンタルなどを無料で提供するという太っ腹ぶり
カリスマ経営者、ジョン・レジャー
この過去に例のない施策を切れ目なく投入できるのも、同社のカリスマ経営者、ジョン・レジャーの存在が大きく影響しているのは間違いないでしょう。
Twitterのコメントに、はっきりと「お金を搾り取りたい」と思ってはいても、口に出せないことを平然とツィートするあたり、その潔さがかえって好感を得られているのでしょう。
この強烈なキャラクターがゆえに、繰り出す施策も毎回、大きな話題をさらう要因にもなっていると思います。
アリさんが巨像に勝つ日
今の所、2強との差は大きいものの、いつの日にか追い抜く日も来るのではと期待も膨らみます。
まぁ、それを達成するまで世間をあっと驚かせる施策を常に打ち続けなければならない宿命を背負わなくてはならい訳ですけど。
ただジョン・レジャーがトップでいる限り、それを負担とも思わず、飄々とこなしていく気がしてなりません。