アップルだけが取り沙汰されているけれど
世に新しい発明品を送り出した企業と言えば、真っ先に思い浮かぶのが米アップル。
それと比較して日本の発明力は・・・。真似することは得意だけれどって揶揄される始末だけど、実のところは、アップルをも凌ぐ発明力があるのは意外に知られていない。
ということで、今回は、日本が世に送り出した発明品を紹介していきます。
今では当たり前のエアバッグ
ひと昔前までは、オプション品だったエアバッグ。高値がネックで中々普及が進みませんでした。
が、日産がイチローを起用したCMで、全車エアバッグ標準装備なるを取り上げた頃がから潮目が変わり、他のメーカーもエアバッグの標準装備に舵を切り、それ以降、助手席、サイドエアバッグなど拡大の一途。
2017年には約4億5千万個の出荷とほぼ標準装備が定着したとも言えます。
で、この世紀の大発明品を開発したのが、小堀保三氏。
重機メーカーを経営していたこの方、この会社を大企業に譲渡し、エアバッグの実用化に向けて私財をも投入し開発に明け暮れたとか。
が、当時の自動車メーカーからはほとんど相手にされずに、小堀保三氏の努力も報われませんでした。
その後、1980年にダイムラーが実用化に成功し、同年スウェーデンの部品メーカーが量産を開始し、またたくまに市場は拡大。
遅ればせながら日本の部品メーカータカタも参入したものの、先行者との差を埋めることがができず現在に至っているとか・・・
歴史がIFがあるのであれば、もし小堀保三氏のこの技術に目をつけた自動車メーカーか部品メーカーがあれば、エアバッグは日本の発明品として世界に知られるところとなったでしょう。
スマートフォンも元を辿れば日本初
今やアップルの発明品という声が大きいもののの、その原型となる製品は日本で開発されています。
しかも開発ではなく実際に販売されていました。1999年、パイオニアがJフォンから発売した携帯電話J-PE02がそれ。
全面液晶タッチ入力で操作できるというもの。
こちらの製品を見て、ジョブズがiPhone開発のきっかけとなったとも言われています。
スマートウォッチも日本初
こちらの商品も1974年という今から40年以上前に、その原型が開発されていました。カシオから発売された多機能デジタル時計がそれ。
カレンダー機能、温度・気圧、脈拍測定などなど。あまりの時代の先を行き過ぎていて市場が追いつかなかったのでしょう。
このような多機能時計が40年以上前に発売されていたことは今の今まで知りませんでしたので・・・。
捨てたもんじゃない日本の技術者
今回の記事に触れ、新しい商品・サービスを生み出す力は海外には負けないものを持っていることを知り、同じ日本人として誇りに思います。
今ではクラウドファンディングもありますし、そうゆう意味では資金が乏しい技術者でも世の中を一変する新商品を世に送り出しやすくなったと思います。
頑張れ、日本人、個人的には自動で毎日の献立を提示してくれる冷蔵庫が欲しい・・・