バブルが弾けたか
爆買いで潤いまくっていた百貨店の売上に変調が。2016年7月20日発表された全国の百貨店売上が前年同期比20.4%。4月には3年3ヶ月振りに減少に転じて以降、3ヶ月連続での減少。
ただ関係者のコメントは、それまでの売上が異常であって平時に戻っただけといたって冷静。
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一体現場では何が起きているのでしょうか。
ブローカーが消えた
街中でも、大きなキャッピングバックを両手に抱えた人をよく見かけます。明らかに一人で消費するのは無理じゃないの?というレベルで。
で、こういった類の方は、恐らくブローカー。自国に帰ったら転売して利ざやを稼ごうと。
が、このようなお得意様がめっきり影を潜めてしまったのが今の百貨店。最近では見かけなくなったというというコメントが出るほど。
円高と関税アップの弊害
ブローカーの商売を直撃したのが円高。元安円高となってしまい利ざやが稼げなくなったのでしょう。加えて、2016年4月より関税が引き上げられたというのも原因のひとつ。このダブルパンチで商売として旨味がなくなり、一時休業状態にあるのだと思います。
購入品にも変化
一般の訪日客でも購入品にも変化が現れています。それまで炊飯器やら一眼レフカメラなどの高額品を求めいましたが、今では日用品や医薬品などの少額の商品。さらには「モノ」から「コト」消費への移行が進んでいます。
例えば日本の化粧品売り場。スタッフによるきめ細かいアドバイスが受けているようで、体験される方が多いとか。
といったように、訪日客の目的の変化を見るに、リピーター客が多いという感じがします。目的も一巡した感じで、また数年後には高額商品が売れる日が来る、そういった好循環にはまっているとさえ感じます。
また訪日客数も増えはしないものの、数字を落とすことなく横ばいで推移しているものの、リピーター客が支えている感じがします。
需要の変化に対応しきれるか
このような需要の変化に、敏感に反応したのが小林製薬。僕も愛用している「熱さまシート」や傷口をカバーする「サカムケア」の販売が頭打ちになっているということで、訪日客向けの今後の対策を打っている模様。
「コト」への移行を受けて観光スポットやらレジャー施設は大いに需要増のチャンスはあります。
まぁ、今も海外向けのサインを作るなど訪日客向けに積極的には動いているようですが、サービスの内容いかんによっては、良きリピーターに化ける可能性も大ありです。
このまま訪日客の成熟が進むと来る2020年のオリンピックイアーではどんなサービスが受けるのか今から楽しみでなりません。