ファミコン世代にはたまらない
小学生の時に夢中になったファミコン時代を思い出させてくれる作品。
マリオブラザーズでピンクのカニに追い回され、ゼビウスの隠れ塔を発見しては興奮した懐かしい記憶を蘇らせてくれます。
この作品の主人公もほぼ同じ位の年頃。当時はファミコンもなくゲーセンに通いつめて腕を上げ、友達からは一目置かれる存在。
僕の友達にも、そんなゲームの達人は羨望の眼差しで見られていました。
あらすじ
全米のゲーム選手権で名を上げた主人公が、宇宙人の侵略から地球を守るという設定。
宇宙人の繰り出す攻撃は全てがゲームのキャラクター。仮想世界と現実世界が錯綜した今までにはない演出の映画です。
昔の俺は輝いていた
主人公は小学生の時は全米のゲーム大会で準優勝し、誰もが羨む存在でしたが、大人になったら、これがさっぱり。当時のお友達は何と米国の大統領にまで登りつめましたが、彼はと言えばテレビやゲームの設置を請け負う地味なお仕事。
昔の輝きはどこにいったのやら。今一度輝いてた頃の自分に戻りたい。
そんな想いを抱いている中年リーマンの心をくすぐるような作品です。
オタクも世のため人のために役立つ
ゲームがうまかろうと職にありつける訳でもない。けどこの作品では、地球の危機を救うという大仕事を任されます。
宇宙人の攻撃の昔やったゲームキャラ。ゲーム中の設定そのままなので、例えばこのキャラは頭を狙えば粉々になるといった事が頭に入っていればいとも簡単に倒せちゃう。
アメリカの軍人にゲームオタクがゲームの攻略を指南しているシーンは笑えます。
ゲームの世界を現実世界で再現
現実の世界にゲームの設定をそのまま移植。ニュヨークを舞台としたパックマンとの攻防は良く出来ているなと関心しっぱなし。
ゲーム上の迷路をニュヨークの街中に再現。
しかも彼らがパックマンを倒すという設定。つまり追いかける立場。が、ゲームの設定ではクッキを食べると逆に攻守が逆転。逆に彼らがパックマンに追われることになる訳です。
その攻防がこれまた良く出来てきて、パックマンが怖くも感じました。
よくできた伏線
あの時のしぐさ、動作が、ここに繋がっているんだとか、色んな伏線が散りばめられているのもこの作品の楽しめる所。
あのサングラスを下げた動作には意味があったんだとか。
エンディングもしっかりオチがあって、あの絵本の話がここに繋がっているだとか、かなり練られた構成です。
ゲーム繋がりで第二弾も十分考えられます。アクションゲームが主題となれば、さらに面白い作品になるのではと感じました。