ドラえもんへの憧れ
一人っ子たったこともあり、寂しい思いをした幼少期。親に「弟が欲しい」とせがんでみたり、ドラえもんという最強のパートナーを持つのび太君に憧れて見たり・・・・。
で、この寄生獣という作品を見て感じたのが、これ、のび太とドラえもんの関係にそっくりという点。
他力本願で生き抜くのび太と世話好きのドラえもん、寄生獣がドラえもんならのび太は染谷将太といった感じです。
そもそも寄生獣とは
人間の脳内に入り込み、人間を乗っ取ってしまうという、それはそれは怖い生物。
大好物は人間というのだからたちが悪い。
乗っ取り後の見てくれは人間そのもの。が、表情に乏しく終始仏頂面
いつも仏頂面の人を見たら寄生獣に乗っ取られていると怪しんでみるのもありですね。
んで、人を襲う時は顔面が合体ロボばりに変形して中から、ヒトデみたいな性別が出てきて人間をパクリ
が、染谷将太の寄生獣はちょっと異質。脳内からの侵入に失敗し、右腕から侵入を試みた事から、右腕だけが変形。
しかも人格は人間と寄生獣が共存。生命維持装置は人間から送られる血。
ここにいいモノの寄生獣が誕生したわけです。
あると嬉しい寄生獣
右腕にもう一人の人格というか生物を飼う訳です。ちょっとした話し相手にもなるし、良き相談相手にもなる。しかも腕が伸びたり、バスケでロングシュートを決めたり。右腕が魔法の腕となってくれるわけです。
ドラえもんレベルでありませんが、色々と非人間的体験させてくれるだけでも十分楽しいパートナーと言えます。
作品の後半にはするどいオノに変形してくれたり、弓にも変形したり様々なウェポンに姿を変えてくれます。
突然のトラブルに巻き込まれても、右腕が頼もしい相棒として機能してくえること間違いなしです。
人格変わっちゃたよ、染谷将太
作品の途中で、寄生獣に殺されてしまう染谷将太。
心臓を一刺しされほぼ即死。が、頼れる寄生獣が即手当を行い一命をとりとめます。
この時を境に、染谷将太の人格がガラッと変わります。寄生獣がそれまでの右腕という範疇から体全体をかけめぐったことで寄生獣の細胞みたいなものが染谷将太の体内にとどまり、寄生獣的な合理的な人格が多少入り混じった状態となりました。
それまでのおどおどしておっちょこちょいなのび太風の人格が、合理的で正義感が強くどこか俺強いんだぜオーラーがプンプンの花形選手に変わちゃいました。
こののび太と花形君をきっちりとこなすあたり、さすが染谷将太とあらためて関心させられました。
作品の中身については特に触れてはいませんが作品としては非常に面白いです。