ソマリアで起きた悲劇
1993年、ソマリアの内戦を終結させようと敵対するアイディード将軍捕捉作戦を決行し、大失敗に終わった事実に基づくお話。
当初はこの作戦、1時間足らずで終わると踏んでいたアメリカ軍でしたが、思わぬ反撃に会い、この戦いが収束したのが翌日の午前5時。米軍でも約20名、ソマリア市民300名のの死者を出すという惨劇を生みました。
この実話を題材にした作品ですが激しい銃撃戦は地上作戦がいかに恐ろしいものかがビンビン伝わってきました。
大ボス捕捉は白昼堂々
当時のソマリアとの戦いの目的はアイディード将軍の捕捉することでした。これを完遂させることで内戦も収束に向かうのではと踏んだわけです。
諜報スタッフを数多く放ち、彼も参加する会合の場所をキャッチ。
そのビルを特殊部隊で囲み、一気に捕捉してやろうとしました。
しかも作戦決行は真っ昼間。場所は反政府組織の首都とも言える場所。こんな悪条件でしたが、この機会を逃したらいつになるかわからない。てなわけで作戦が決行されたのでした。
上から下からの波状攻撃
まず会合の行われるビルを目指し、ヘリが現場上空まで飛び、そこからロープを使って特殊部隊が降下。と同時に地上部隊は軍両車で乗り付け、上空と地上の制圧するという徹底ぶりでした。
特殊部隊のほとんどが無事降下し、目指すビルに突撃し、アンディード将軍は捕捉できなかったものの、幹部級の数名の捕捉に成功。
事がほぼ終了し、撤収しようとした矢先にブラックホークが敵のバズーカー砲を喰らい墜落。この墜落により形勢は反政府組織へと傾いていったのです。
救出作戦に切り替わり泥沼
墜落したブラックホークを救出すべく、兵士たちは墜落現場への急行を余儀なくされます。
というか、仲間を助けたいという強い想いがそうさせたと言ってもいいでしょう。
ただ、その墜落現場までの移動中に、ソマリア民兵の攻撃に会い、負傷する部隊が続出。
数で勝るソマリア兵にジリジリと押されていきます。
一般市民かと思ったらいきなり撃ってきたり、ビルの隙間に隠れて待ち伏せて装甲車に打撃を与えたり、屋上からはアメアラレの銃撃。
倒しても、倒しても切りがなく弾薬をそこをつきまるでゾンビと対峙している感じになります。
衝撃敵なシーン。集団リンチ
この作品の中で最も凄惨なシーンが、2機目のブラックホークの墜落シーン。この墜落機に数百人にも及ぶソマリア民兵が襲っていきます。
立ち向かうのは米軍兵2名。
数分間は持ちこたえるも、ジリジリと機体への接近を許し、最後は集団リンチという感じで目を背けてしまうほどの凄惨シーンが展開されます。
取り残される恐怖感
最初は優位な戦況であったものの、最後には周囲をソマリア民兵に囲まれるという恐怖どん底を味わいます。
弾も節約してソマリア民兵の出方を伺う米軍兵。そして深夜過ぎに案の定、ソマリア兵による集団攻撃が展開されます。
この絶体絶命の状況を打破できるのか、実話だけにハッピィエンドにの確率は低いけれど、どうか助かって欲しいとただだ祈る気持ちで最後までくぎづけになりました。