夏といえば蚊取り線香
夏の香りといえば蚊取り線香。あの和テイストの香りが漂うと夏到来を感じずにはいられません。
ベーブなどに一時浮気はしたものの、どうしても香りが肌に合わない。てな訳で、蚊取り線香に逆戻り。という訳で、何気に香りというものが、心理的に影響を及ぶすものというのを実体験が感じました。
で、今回のお話もそんな香りにまつわるお話です。
レクサスショールームで成功
この香りと得意とする会社がアットアロマという会社。
レクサスのブランドにふさわしい高級感のある香りというかなりハードル高めのオーダーに見事に応え、当初は数店舗展開であったのが、お客からの反応も上々で全国展開するほどの成功を収めました。
空間にあった香りの設計がすごい
アットアロマがすごいのは、単に香りの提案にとどまらず、空間によって、香りの強弱をつけてお客に快適な空間体験を提供するというもの。
入り口など人の動きが多い場所では香りを強めに。待合室など静の空間には香りを弱めにして自然な感じを出すなど工夫が施されているとか。
新規店舗などではヘルメットをかぶり、建築会社と一緒になって香りの設計をしているというのですから、そのこだわりは半端ありません。
もっとハードル高めのANAの依頼
レクサス店の成功を知ってか知らぬかわかりませんが、ANAからも仕事の依頼が舞い込み、お題はこれまたハードル高めの日本が世界へ誇れるストーリーのある香り。あまりにも抽象的で僕であればお手上げ状態ですが、しっかりと顧客の意図する所を汲み、古代から高級木材として使われてきたコウヤマキをチョイス。
この香りを使用したラウンジでは、これまた乗客からの反応がすこぶるよく、一般向けにも販売するまでに。
今ではANAの香りとして定着しているというのですから、すごいことです。
今後さらに成長の兆し
これらの企業向けサービスでの成功を受け、様々な企業からの共同開発が進んでいます。
ダイキンと共同でエアコンに取り付けるアロマを開発したり、パナソニックや自動車メーカーとの協業も進められています。
クルマの世界では数年前からアロマは既に導入されていますが、香りのプロともなれば、また違った価値を提案してくれるのではと楽しみでなりません。
渋滞中だとイライラを解消してくれる香りが出たり、高速道を豪快に飛ばしている時は、戒めの意味を込めて、気持ちの高揚を抑える香りを出してみたり。
今後の活躍が楽しみでなりません。