マッチの火は消さない。兼松サステック

カセットテップがオシャレ

テクノロジーの進化と共に、次代にバトンタッチ。例えばレコードがCDに代わり、カセットテープがMD、そして音声データへと。

古い時代のものは、切り替えの時こそ忘れ去られてしまいますが、しばらくすると見直される。そんな感じがします。

レコードしかり、カセットテープしかり。

むしろ、昔のモノを知らない若い世代の人たちにとっては新鮮、オシャレにも映るそうです。

で、今回のお題はマッチにまつわるお話をしたいと思います。

カセットテープ

マッチとの思い出

親がタバコを吸う時、灯油ストーブに火を灯す時、焚き火をする時に活躍していたマッチ。

マッチに火をつける時は手前から外に向けてこすれと親に教えられたものです。

あの臭いを嗅ぐと、昔の記憶が呼び覚まされます。

ただ今では、その役目は100円ライターにとってかわり、マッチの出番は縮小傾向。マッチ製造の最大手、兼松サステックが事業譲渡することでちょいと話題になりました。

マッチ

最盛期は輸出製品の主役

マッチの歴史を辿ると明治時代にまで遡り、大正時代には生産のピークを迎え、その多くは海外に輸出されていました。

神戸港の輸出品で銅、綿糸と並ぶ3大輸出品とまで言われ、外貨獲得にマッチが大活躍していました。

戦後も長くマッチの時代は続きますが、時代の流れ、テクノロジーの進化とでも言いましょうか、家庭用コンロに自動点火装置がつき、使い捨てライターが普及してきたことで、マッチの利用が徐々に減っていきました。

ほそぼそと続くマッチ需要

今ではお墓参りなどで、線香に火をつける時に使われる位ですが、それでもコンビニで置かれる位ですから、それなりの需要はあるそうです。

ただ事業としてはどうなのか、最大手の兼松サステックでは最盛期は15億円の売上高を誇りましたが今では2億円弱。しかも毎年、100万円近い赤字を出すお荷物事業。

が、兼松サステックでは、マッチ文化の火を絶やさないということで、他の事業で補完しながら、これまで何とか事業を継続させていったのです。

チャッカマン

おつかれさまです。

ただし、近年では製造機械の老朽化は避けて通れず生産もままならない状態となり、マッチ事業を譲渡することを決断しました。

撤退ではなく譲渡にマッチ文化を絶やさない気概が感じられ、素晴らしい対応だと思いました。

あのレトロ感たっぷりのゾウやツバメのイラスト付のパッケージはそのままに、販売されることで、いつの日かマッチを知らない世代が、これを見てオシャレと思う日が来ることを願います。

マッチ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

フォローする