我が世の春を謳歌。ビットコインだったけど
3度目の復活を果たしたビットコイン。コロナ禍により世界的な金余りとなり、投資先として再び脚光を浴びたこの仮想通貨は、コロナ禍前に比べると、その価値は数十倍に達し、この先もさらに上昇するのではという声もありました。
この記事を見て、普及に向けて何度も危機的状況に陥るも、ゾンビのごとく復活ビットコインに、今度こそ本物。つまり仮想通貨が投資商品のひとつとして認められたと思いました。
はじまりはテスラ社のイーロン・マスク氏の発言
ところが、2021年5月に入るとビットコイン価格が急変。これまでほぼ一本調子で値を上げていたのに、それまでの価格に対し40%のダウン。
この価格急落にはテスラー社のイーロン・マスク氏の発言がかなり影響しているようで、ビットコインの大量に購入していたのに取引を一時停止すると発表。
理由としては、マインニング作業には大量の電力を使用するとのこと。これが自然エネルギーなら良かったかけれど、火力発電による電気を使っているものだから、当然のごとく二酸化炭素を排出してしまう。
脱炭素を掲げ電気自動車を製造するメーカーの考えとは相反する状況になっていたのです。
裾野を広げるのに一役。期待のビットコインETF
3度目の復活となったビットコインで、これを仮想通貨の普及の好機と捉え、米市場では、投資への敷居が低い「ビットコインETF」なるものを作り、売買をさらに活発化させようと投資会社の多くが取り扱いを申請しましたが、米証券取引委員会の回答はペケ。
ビットコインは投機商品の色合いが強く市場を混乱させてしまう恐れがあるというのが理由。米国のみならず中国でも仮想通貨に対する締め付けを強化すると発表。
テスラ社も、市場が過熱気味で、おそらく国からの締め付けが入ると予測しての一時停止ということであれば、イーロン・マスクの先を見る目をただものではないでしょう。
他の仮想通貨も軒並み下落
3度目の復活を果たした際、他の仮想通貨はと言えば、コロナ禍前とほぼ変わらないという値動きで、ビットコイン一人勝ちという状況でした。
が、ビットコインが下落すると、一緒に引きずられるように他の仮想通貨も下落。とんでもないとばっちりを食らったと中の人は思っているでそう。
物差しがないだけに投資商品として根付くのはまだまだ先か?
米証券取引委員会から「投機」商品としての烙印を押されただけに、またまた暗黒時代に戻りそうなビットコイン。普及に向けてはまだまだ時間がかかりそうです。
株式や債券はキャッシュフロー、金は宝飾用、工業用と踏み出すものはあるけれど、仮想通貨は生み出すものがない。それも他の投資商品と違って根付かない要因なのでしょう。
4度目は2年後かな。