ハゲタカの視点が変わったよ
2000年代の物言う株主と言われ恐れられていた投資ファンド
安く仕入れて、株価が上昇した所で売り抜けて莫大な利益を手にする
投資ファンドからの買収防衛で各企業が翻弄されていました。
投資先としては、株価が市場価値より安いとか、ROE(自己資本利益率)が高いとか、稼ぐ力に重きを置いていましたが、時代の流れと言いましょうか、ES(従業員満足度)も含めて企業価値を評価するという方向に移行してきています。
従業員満足度を重視する理由とは
投資ファンドにも長期的に株を保有して、企業育成に力を入れているところも増えています。
散々マスコミからも、そのやり口を叩かれたので反省でもしたのでしょう。
んで、その育成という視点で見ると、企業の継続した生産活動が肝になってきます。
現場が慢性的な疲労を抱えていたり、残業がとてつもなく長いなどとなると、とてもじゃありませんが継続的な生産性は望むべくもない。
マスコミの餌食になるようであれば、もっと最悪。回り回って株価ダウンは避けられない。
環境面、労務関係も一緒
工場を持っているようなメーカーでは、過酷な労働を強いていないかというのも問題になってきます。
途上国の経済発展とうたっていながら、低賃金で雇い、朝から晩まで働かせる。あるいは未成年労働もしていたなんてことになると大きく企業イメージを毀損してしまいます。
ユニクロもそれまでは世界に点在する生産工場は非公開にしていましたが、このような時代の要請を受け、全て工場の住所を公開するなど変化出てきています。
加えて、環境問題も同様。継続性を重視するとなると公害やら、CO2の排出という面でも配慮していかなければならない。
これらをまとめてESG
ESGとはエコ、ソーシャル、ガバナンスの頭文字を取った略称。
投資ファンドは、このESGを今後投資するか否かの判断材料にも加えています。
僕も既にお世話になっている投資ファンドブラック・ロック。
この投資ファンドの運用資産は軽くに日本のGDPを越えるほどの規模で、世界トップクラスの投資ファンドと言えます。
日銀、年金積立機構(GPIF)と並ぶ日本の大株主でもあり、この会社がESGを重視を表明したことで、他の投資ファンドもこの流れに追随することが容易に予想されます。
まとめ
このようなトレンドの変化に、今ボクの保有している投資商品は大丈夫なの?と不安に思っちゃいますね。
企業名こそをわからないものの、ESG重視ともなれば、物言う株主として色々と助言されていることでしょう。
いい方向に向かってくれれば素人投資家としては嬉しい限りです。