空売りファンドとは
空売りファンドとは、証券会社などから株を借りて売却し、値下がり後に買い戻して利益を得るとのこと。
例を上げると、あるメーカーの株を1株100円を1000株、証券会社から借りて売却します。手元には10万円の利益が入ります。んで、1株90円と値を下げたので、今度は買い戻すと。買い戻し金は9万円。差し引き1万円の黒字とななります。
今では個人投資家にも広く普及しているそうです。
で、今回の話はある企業の信用を落として、株価を意図的に下落報告に持って行き、利益を得ようとするファンドのお話です。
標的にされたサイバーダイン
介護用ロボットで話題となったサイバーダインが、空売りファンドの標的になりました。
その投資ファンドのリポートによれば「世界で最も途方もなく低価な株券です」というタイトル。これに市場は敏感に反応し、サイバーダインの株価は急落。
急ぎ反論の声明文を出すも株価下落は止まらず・・・・。このリポートを出した空売りファンド<に曰く「反論には新し情報がない」と冷ややか。
株価も下がったことだし、リポートを出した空売りファンドが、今度は買い戻すことでしょう。
伊藤忠商事も標的に
伊藤忠商事も、空売りファンドによるリポートで、株価を下落させてしまった被害者の1人。
そのリポート内容は減損損失を意図的に回避するなど不正に操作されている可能性があるというもの。
すかさず反論の声明を出したものの、事態あ変わらず。
第二のサイバーダインとなってしまった訳です。
風評被害なのか
株に疎い僕にしてみれば、一見すると、根も葉もない噂を立てられイメージを大きく損なってしまった芸能人と週刊誌のバトル。そんな風に見てしまいましたが、空売りファンドも、投資で飯を食っているだけに、十分な操作をした上でのリポートを出しています。
空売りファンドの歴史を紐遂げは、あの巨額粉飾決算のエンロンのスクープに行き着きます。これを素早くキャッチした空売りファンドがリポートを出すと同時に空売りを仕掛け、巨額の粉飾決算が世間の知る所となったようです。
他にもある中国企業の不正を暴いたり、ある意味、投資家にとっては正義の見方のようにも映ります。
空売りファンドは敵か味方か?
サイバーダイン、伊藤忠商事の事例を見る限りでは、怪しい感じがしましたが、空売りファンドの過去の実績を見ると、そのリポートにも念入りな調査を元に書かれたものもあり、信じるに足るリポートと感じました。
となると、投資家にとっては味方なのかなと。
なので、空売りファンドと同じ売却、購入の動きをしていれば利益も出る投資ライフが送れるのでは?と思った次第です。