議決権は死守。LINE上場の条件

東証投資ネタ

種類株とは

今、日本郵政と並んで投資家の注目の的となっているのが、LINE。上場時の時価総額は1兆円を超えると期待が膨らむばかり。

けれど、LINE側の主張は種類株の発行を認めてよというもの。

LINE

種類株とは

企業の発行する株式について、「普通株式」だけではなく、他の種類の株式も発行すること。 利益・利息の配当、残余財産の分配、株式の買受け、利益による株式の消却、議決権の行使できる事項など、他の株式とは異なる権利内容を持つ株式のこと。 株主は、保有する株数に応じて、原則的には、同一の権利を所有するが、2002年4月に施行された商法改正によって、例外として、企業は、一定の条件により、権利内容の異なる株式を発行することが認められた。

コトバンクより

平たく言えば議決権は保有株比率で決まるけれど、種類株は比率に関係なく議決権を高く保てる魔法のような株なんです。
上場すると事業戦略にも影響

上場すれば、株主の意向に沿う形で事業を展開していかなければならず、業績だって四半期ごとにチェックされ、ちょっとでも業績がふるわなければ批判の的となる。

これをLINEは嫌っているわけです。時には成果がなかなか出なくても長期的な展望に立って事業を展開することだってある訳ですから。

東証も一歩も引かず

この種類株を発行している企業は東証ではゼロ。

というのも東証は基本的には認めないというスタンス。けれど時価総額1兆円は魅力的。双方で落とし所を交渉しているのが実情。

東証

アリババの例もあるし・・・。

LINEとしては東証に上場できなくても、海外市場で上場というカードを持っていることから交渉は優位に進められるのではと踏んでいます。

アリババが香港取引所からノーを突きつけられ米国で上場という例もありますし。

アリババ

LINEが東証上場となれば、株式市場はさらに盛り上がるでしょうね。景気に反映されれば言うことなしなんですけど・・・・

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