軍用地って借地だったのか
県民にとっては意見の割れる沖縄米軍基地。県の経済を潤すという側面はある一方、墜落事故、騒音、自然破壊などなど反対が意見が半数以上を占めています。
で、今回のお話は米軍基地が、投資先として有望物件だよというもの。
というのも、軍用基地の土地全てが米軍のものではなく、沖縄県民が貸している土地なんです。
ので、毎月賃貸料収入が見込めるわけです。
支払い元は、米国ではなく日本政府。といこともあってか滞納の心配なしというお墨付きなのです。
アパート建てる位なら軍用地
軍用基地物件は、知る人ぞ知るというよりか広く沖縄県民には知られている物件。
売りに出したら、即sold outしちゃうというのですから、皆今か今かとスマホ片手に待っている状態なのでしょう。
老後資金確保にアパート経営を進めたある不動産社員は、「アパートを建てる位なら軍用地を買う」とあっさりと断られてしまうほど。
それほど、軍用基地投資は沖縄では大人気の商材と言えます。
沖縄国債と言われる所以
ここまでの熱狂っぷりは、軍用地投資がこれでもかばりの特典が色々とついているから。
まずは相続税対策になるというのが1点目。
2点目は先に挙げたように日本政府が支払うので滞納がない。
3つ目が毎年のように借地料があがるというもの。
てなわけで、軍用地投資を沖縄国債と呼ぶ人もいる位。
とは言え、本家の国債よりも安定して、かつ確実に実入りがあることから、国債という表現すら当てはまらない感じがしますが・・・
金額にして倍にアゲアゲ
ちなみに、4-5年前に借地料の30倍で取引された嘉手納飛行場の底地は62倍まで上昇しています。
それなのにあっという間に売れてしまうという。確実に収入が見込めるから、無理をしてでも購入したいという人が跡を絶たないのでしょう。
個人的にも欲しい位ですが・・・
どの投資物件よりも手堅いでしょ
といった具合に長きにあたり、沖縄県民の懐をたためてきた沖縄国債ですが、未来永劫、安定しているとは限りません。
米軍が撤退ということになれば、大枚はたいて購入した債権ももしかしたら紙くずになることも。
まず安定をもたらす日本政府の後ろ盾がなくなりますからね。
商業施設や宅地開発など、すぐに決まればいいでしょうけど、事はそう簡単には進まないと思いますし。
とは言え、不動産投資に興味のある人には、垂涎の投資物件と言っても過言ではないでしょう。
本土の人はまず購入できないでしょうけど・・・