怪しくなってきた中国企業向け投資
いっつも世間の注目を集めるソフトバンクファンド。ちょっとでも運用成績が悪いとそれ見たことか叩きまくるし、運用成績が上向きになると手のひらを返しで褒めちぎる。
で、今回のお話は褒めちぎるお話。
中国当局の規制強化から雲行きが怪しくなってきた中国企業向け投資。
ソフトバンクファンドも多くの中国企業に投資しており、今後被害を被るのではないかと不安視され、株価も下落。
とは言え、そこは孫さん。世間の投資家が動く前に、きっちりと対策を打っているのですからさすがです。
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ユニコーン企業がゴロゴロ。中南米
ソフトバンクファンドの次なる投資先として選んだのが中南米。投資先となる企業なんぞあるのかと疑いの目を向けてしまいがちですが、ユニコーン企業ばりのポテンシャルを秘めた企業がゴロゴロいるとか。
例えばコロンビアのリッピという会社。料理の宅配からスーパー、薬局などのネット注文業まで、果ては洗車や家電の修理、ペットの散歩といった便利屋さんのお仕事まで幅広く展開している何でも屋さん。しかも決済サービスも展開し、将来的にはスーパーアプリに化ける可能性を秘めています。
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他にもメキシコの中古車売買のカバック、ブラジルの不動産賃貸・売買サイトのキントアンダールなどが挙げられます。
そもそも中南米は個人事業主が多くローンの審査が降りにくかったり、治安が不安定ということもあり、ネットビジネスやフィンテックが成長する素地が揃っている。
ので、今後もさらに成長が期待できる。
経営者も一級品
加えてこれらのユニコーン企業の経営者は欧米でビジネスを学んでいる点も見逃せない。
ラッピのCEOは米マサチューセッツ工科大学の留学経験があり、カバックのCEOも英オックスフォード大でMBAを取得。
これらを総合的に検討して、ソフトバンクファンドは投資を決めたのでしょう。
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確かに投資するに十分なポテンシャルを持っているように見えます。
2021年9月時点でユニコーン企業25社のうち15社には既に投資済みというのですから、さすがです。
地域別の投資分布は今後変わるかも
ソフトバンクファンドの投資先を地域別に見ると中南米はわずか5%。米国の34%、中国の23%と比べると少ないですが、将来的にはさらに拡大していき、一方で中国の比率は下がっていくことが予想されます。
将来的に中南米のユニコーン企業から、第ニのアリババが出現するかもしれません。
その時は、また孫さんをほめちぎる記事がでまくるのでしょう。