シダックスカラオケ撤退
カラオケの最大手シダックスが撤退ニュースはカラオケ産業の変化を象徴した出来事に映りました。
そもそも料理に定評のあるシダックス。カラオケ利用料に加え、ドリンクや料理で客単価を引き上げ、商売が成立していました。
ところが近年ではカラオケ利用客に変化が起き採算が合わず撤退を余儀なくされたというのが僕の見立てです。
お一人様利用増
利用客の変化とは、ズバリお一人様カラオケ。
当初は少数派で、一人カラオケと口に出すものなら変人扱いされていました。
ところが、最近では、俺も、私もと手を挙げる人が多く潜在的にはかなりいることが判明。
団体で行くとなると順番待ちやら、周りを気を使った選曲など、思い通りに歌えない。ならば一人で心ゆくまで歌い倒したい。
それが今ではかなりの数に達するとなるとカラオケ屋さんも商売も立ち行かなくなるのもわかる気がします。
ママ友の集会場として
とは言うものの、数多くあるお部屋を遊ばせておくのはもったいない。てなわけで、カラオケじゃない使い方を提案することで、お部屋の稼働率を高める動きが活発になっています。
例えば、ママ友会の集会など。今まではファミレスが相場でしたが小さい子供がいるとなると、ゆっくりと食事もできない。カラオケボックスであれば常に目の届く所にいて安心だとか。
ビジネスパーソン向けの仮眠所として
他にもビジネスパーソン向けの会議室であったり、仮眠所という使われ方も。
前日徹夜で朦朧としている中、デスクで寝るのも周りの目が気になるし、いつお客から電話がかかってくるかわからず心が全然休まらない。しっかり横になって仮眠したいし・・・。となるとカラオケボックスは最適。足を伸ばして寝られるし、周りの雑音も気になりません。
楽器練習の箱として
カラオケじゃない使われ方で、最も先を行っているのがシアタールームとしてカラオケボックスを開放しているお店。
音響も画面も一級品。お家で観賞する映画とは比較にならないほどの設備で名作を堪能できます。
リアルな音にまるで映画の世界に入り込んだような没入感を得られるのは間違いないでしょう。
他にも楽器練習の場として開放したりという例も。こちらもありそうでなかったサービスですよね。
スタジオを借りると結構な金額を取られますし、特にスタジオの設備を使わないような楽器であれば防音設備のある部屋さえあれば十分。
どうなるカラオケ産業
てなわけで、カラオケじゃない使われ方がどんどんと増えているカラオケ産業。
完全個室というメリットにあらためて気づいた感じさえします。
個人的にはネットゲームの社交場という使われ方もこの先にありえるのかなと感じた次第です。