保管料と考えればわかりやすい「マイナス金利」

紙幣景気ネタ

マイナス金利は銀行にとって損

今、世間を騒がしているマイナス金利。このブログでも以前触れましたが、これって技工は日銀の口座にお金を残しておくと損する仕組み

日銀を物流倉庫に例えるならば、今まではお金という商品を倉庫に置いておいといても保管料は一切取られずという素晴らしいサービス提供していた訳です。

倉庫

が、ここに物流倉庫の日銀も、あまりにも倉庫に溜まる一方の荷物を見て、売るという名の「貸付」をおろそかにしているのでは?ならば保管料取ったるということになり、銀行も焦りはじめた、といった感じに素人の僕には映ります。

倉庫から引き上げられたお金の先は

日銀口座という倉庫から引き上げられた資金の行く先はといえば、個人や企業への貸出など。けど、金利をものすごく下げないと貸し付けてくれない。銀行にとって「マイナス金利」は、かなり負担の様子。

貸付先の企業はと言えば

国内銀行の貸出にまわしている預貸率は、2015年3月期で約70%。かなりの貸付に頑張っているようにも見えます。

企業側も実際、それほど融資を必要としていないとも言われ、中小企業に限っては、銀行が頭を下げて借りてもらっている状況。

こんな乾いたぞうきん状態の中で、さらに貸出を増やせとなると銀行もかなりしんどいのではないでしょうか。

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マイナス金利は円高是正の側面も

貸付の活性化という側面の他に、円高是正にも効果を発揮すると言われるマイナス金利。仕組みはこんな感じです。

マイナス金利で銀行の貸付金利が下がり、預け入れの金利も下がる。んで、海外との金利差を比較するとさほど差がなくなる。となるとドルを売って円を買い、円建てで預金してもあまりおいしくない

紙幣

アメリカではゼロ金利が解除され、むしろドル建てで預金した方がむしろお得。ならば円を売ってドルを買う動きが増え、円高は是正されると。

いい事づくしに見えるマイナス金利

貸出の活性化、円高是正といいことづくしに見えるマイナス金利ですが、市場の反応はイマイチ。株価は急落するし、円が急騰したり。

その効果たるや、もう少し時間を置いてみないとダメっぽいですね。

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