エクスタントの世界が現実に
AI(人工知能)が、プロの棋士に勝利したことで、にわかに盛り上がるAI技術。
海外ドラマのエクスタントに登場する人型ロボットヒューマノイドの世界が近い将来に現実になるのでは?と期待も膨らみます。
将棋の世界では・・・
今回Googleがネイチャー誌に発表した内容は、将棋ではなく囲碁でAIが人間勝ちゃったという内容。
将棋の世界では既にAIが勝利という話は何度ニュースになりました。
将棋は着手の数が10の220乗と言われ愛知マス。駒の役割が異なることで、その時々に応じた戦況分析を数値化しやすい。ので、AIにそれらの数値を叩き込めば良かったのです。
囲碁の数値化は大変なのよ
一方、囲碁となると話は別。まずデータ量。着手の数が10の360乗と将棋に比べ膨大。
で、もっと大変なのが、将棋と異なり駒ごとの役割はなくすべて同じ。となると状況に応じた戦況を分析を数値化することが非常に難しい。
な訳で人間が言語化できない感覚的な部分をAIに負わせなければならないという非常に難易度の高い作業
これを実現させたというのが今回のAI開発における大きな進歩なのです。
ディープランニングとは
それまでAIの開発と言えばディープランニングが主流。これはまず人間の頭脳を模したネットワークを構築し、そこに膨大なデータを投入して、コンピューターに自動学習させていく技術。
赤ちゃんに、ゼロから言葉を教えていくような感じ。
んで、このディープランニングでは、今回の囲碁のような技術は困難と言われていました。
それをクリアしたものだから、世界的に大きな衝撃として報じられた訳です。
人間の感覚的領域に踏み込むとなると・・・
この進歩のおかげで、エクスタントのような人型ロボットの現実性がより高まるのでは?と期待しちゃいます。相手の言葉、言葉のトーンなどを汲んで、状況に応じた判断をロボットがしてくれる。
イライラしていると感じれば、イライラ解消の最適解を提示してくれたり、体調の変化を敏感に感じて、未然に病院に行くことをおすすめしてくれたり、真の家族の一員として機能する日も来るのではと期待も膨らみます。
Googleでは、今回の成果を他業種へ応用していくことを表明。気候モデリングやら疾病分析などなど。フェイスブックもAIの世界に参入を表明しており、益々AIの進化が加速していく感じがします。