隠れたインバウンドビジネス。自宅の有料宿泊施設化

インバウンドビジネス、不動産にも

訪日外国人の爆買と聞けば、銀座の百貨店やら秋葉の電気店とモノに対する需要増をまず最初に思い浮かべますが、その爆買の向かう先は不動産にも及んでいるそうで、興味深い記事なのでまとめてみました。

賃貸よりも高い利回り

マンションの部屋を買い上げ賃貸で貸し出すというのは一般的ですが、最近では訪日外国人目当てにスポットで、お部屋を有料で貸し出すスタイルが増えているとのこと。

というのも、賃貸だと利回りは4%程度。が、スポットで毎日貸し出せば利回りは15%とおよそ4倍。月の半分を貸し出しても、賃貸を上回る利回りを得られます。

よくも、まぁ、こんな所に気づいたと感心させられます。貸し出す側は、中国や台湾、香港からが多く、お金に対する嗅覚のするどさをあらためて感じました。

お部屋貸し出しのサービスがあと押し

そもそも、このお部屋スポット貸し出しですが、個人でやるとなると色々と手間がかかりますし、借り手を探すのも一苦労。が、ネットサービスのAirbnb(エアビーアンドビー)を使えば、この面倒な作業もなく、簡単にお部屋を貸し出すことがきるうそうです。

サービス開始は2008年と古く、インバウンド需要が盛り上がっている今、脚光を浴びています。

旅行業法との兼ね合い

このサービス、法的には旅行業法に抵触する恐れがあるものの、規制緩和で旅行業法に抵触しない可能性も出てきています。

現在、イベントなどで宿泊施設が逼迫した時のみOKですが、イベント開催時以外でもOKとなる可能性も。2016年には結論が出ます。

仮に旅行業法に抵触となると、スプリンクラーの設置やら避難路の確保、加えて自治体への申請が必要とのこと。となると、ここまで個人でここまで設備を整えるのは大変。この盛り上がりも収束してくでしょう。

空き家問題とガッチャンコ

この訪日外国人向け部屋貸しサービスを、最近よく耳にする空き家問題と一緒に考えられないかと思います。空き家を自治体の管理下において、訪日外国人に短期、長期の宿泊施設として開放していく。となれば、お互いにとっても色々とメリットはあると思うんですけどね・・・

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