地方局発は侮れない
キー局に比べ制作費の少ない地方局。けど、番組の面白さはお金に比例することはなく、少ない予算でも面白い番組はあります。
地方発で全国区となった北海道テレビ放送がでかけた水曜どうでしょう。DVDも爆発的に売れ、番組ロゴのステッカーをクルマに貼る人も多く、その人気の高さが伺えます。
という訳で、まだ全国区ではないけれど、そのポテンシャルを秘めた地方局発の番組はまだまだこの先も続くのかなと。
なかなか地方の番組は見ることができませんが、ネットTVであれば、エリアの垣根を飛び越えて視聴も可能かなと。
が、地方局はこれに猛反対しているのが現状でして・・・
キー局と地方局の関係
都内にあるのがキー局。んで、キー局を頂点に地方局と連携したネットワークを形成しています。
キー局にしてみれば、このネットワークを使って、全国で広告を流せますよと広告主に営業トークがかけられます。
一方、地方局からすれば、キー局の番組を流すことで、ネットワーク費なるものが、懐に入る。
といった具合に、両者Win-Winの関係が長く続いていた訳です。
が、ここに来てね~とワーク費の削減というのっぴきならない事態が起き、地方局としては頭のなやませています。
地方局の収益構造
キー局からの番組を流す放送枠が約90%。
残り10%は自主制作と言われています。
自主制作は制作費もかかるし、手軽に利益をあげられるキー局の番組流しの方が断然良い。
が、そうも言っていられない状況にこの先に陥る可能性がある。
という訳で、地方局が独り立ちをすべく、大分朝日放送では、どこよりも早く4Kの番組を手がけたりするなど、各社動きが活発化しています。
radikoの成功
そこで思ったのが、冒頭に掲げたネットTVによる番組配信。
ラジオの世界ではいちはやくネット配信がスタートしました。2010年にサービスをはじめたradikoは、今では順調に聴衆者を獲得しているとか。
それを裏付けるかのごとく、有料で全国のラジオ番組が聴けるというサービスも始まりました。
都内にいながらにして、北海道のラジオ番組も聴けるという、ラジオ好きの僕にとってはたまらないサービスと言えます。
コンテンツの質を磨く
ということで、現状ではネットTV向けへの番組提供に難色を示す地方局ですが、将来的な飯の種になる可能性もあるネットTVに力を入れてもいいのかなと。
ネットTVであれば、日本に留まらず全世界を相手に商売できますからね。
地方ならでは特色ある番組、キー局ではありえない演出など、却って新鮮に映るかと思うのですが・・・。