炊きすぎたご飯は冷凍
自炊続けて20年近くなりますが、何年たっても改善されないお米を炊く量。
自分では食べられるボリュームは把握しているのに、ついつい残しがち。
廃棄するのはもったいないし冷凍はするものの、これがとてつもなくおいしくない。
解凍するとつぶつぶのお米が一枚の板状になって、見た目にもげんなり。
が、こんな残念な経験も将来的には笑える経験談になっているかもしれません。
そもそも冷食がおいしくないのは
冷食の味が落ちるのは科学的に言うと冷凍障害と言われています。
具体的に言うと、冷凍が食品の細胞を破壊。冷凍庫の開け閉めによる微妙な温度変化で、今度は溶けた水分が他の結晶と合体してさらにパワーアップして、食品の細胞を破壊する。この繰り返しで、味が落ちる。
冷蔵庫が壊れた時に、アイスクリームがドロンと溶けたものの、再冷凍かけたら、まわり氷結ができて、しかも味も著しく落ちていました。まさに、この冷凍障害が起きていたのです。
救世主、不凍物質現わる
冷凍障害を起こさなければ味も鮮度も落ちません。で、これを解決してくれるのが不凍物質と呼ばれるもの。
冷凍食材にふりかけのごとくこの不凍物質をふりかければ解凍後も味を落とすことなくおいしく召し上がることができます。
ただこの不凍物質。魚や昆虫から抽出できるのですが、コストがバカ高。なので中か普及にいたりませんでした。
カネカで不凍物質の扉を開く
が、あのCMでおなみのカネカが低コストで不凍物質を抽出することに成功。
従来の魚や昆虫からではなく、カイワレダイコンなどの栽培が容易な野菜からというもの。
加えて、ふりかける量は、食品のボリュームに対してわずか0.02%~0.2%と少なめ。
既に食品会社を中心に、導入が進んでいるようで、お弁当のお友の冷食の中には、この不凍物質がふりかけられているかもしれません。
冷食なのに子供が全部お弁当を平らげてくれたということであれば、これはまさしく不凍物質、いやカネカの技術のおかげかもしれません。
食品だけじゃないよ、不凍物質
不凍物質は食品に留まらず、飛行機は医療の世界でも期待されています。
飛行機で言えば機体の表面が凍結してしまい、最悪事故を起こすことにもなり得る。なので、翼に塗布することで凍結を防止することができるそうです。
医療の世界では臓器の保存に応用が効くのでは?と期待されています。
まとめ
このように不凍物質が広まれば、今の暮らしが大きく変化することは間違いありません。
簡易版の不凍物質ふりかけなるものが世に出てくれれば真っ先に買うんだけど・・・