無人化で先を行く海外
それまで人で対応していた組立作業、これ全てをロボットに任せて、人がほとんどいない工場、つまり無人化が海外ではかなり進んでいます。
シャープの親会社、鴻海であったり、韓国のサムスンであったり。例えば今までは60人で行っていた作業をロボットを入れたことで一人で行っている。これに危機感を覚え本格的に無人化に取り組んでいるのが、産業用ロボットの製造で知られる安川電気です。
一個流しでも無駄なし
生産工場では、ベルトコンベアで流れてきた部品を組み立てて行き、完成製品を仕上げていく。これが長らく続いていました。
大量生産には適してシステムではあるものの、少量多品種生産にはどうしても不向きというのが難点でした。
仕様違いを生産をするとなると、必要な治工具を新たに用意し、ロボットの動作プログラムを変更するなどの変更が必要となってくる。
この変更がかなりの時間と労力がかかり、却って生産性が落ちてしまうことも。
この課題を解決したのが安川電気です。
AI技術を駆使し、ロボット自らが考えて、流れてくる部品を見て、自ら必要な治工具をセットして、動作プログラムもその部品に合わせて自己変身していくというもの。
これにより大量生産のラインも少量多品種ラインに時間と労力もかけずに変更できるようになりました。
人ではない。棚が動くよ
所変わって物流センターも、省人化の流れが進んでいます。
ニトリの物流センターでは、通販用の商品も取扱い、その数1万4000種類。それを発注伝票を片手に、広大な倉庫を走り回り商品をピックアップしていきます。
これがとてつもない労力で、慣れていないと無駄なルートばかりで熟練者に比べ、歩数でカウントすると3倍以上の開きが出てしまう
かと言って熟練の域に達するまでには時間もかかるし、それまで倉庫で勤めているかとも限らない。
そこで導入したがのが動く棚。
仕組みは、人が動くのではな棚が動いて、ピックアップする人間のそばまで来てくれるというもの。
ので、倉庫を歩き回る必要もなく熟練、初心者の差も出ない。一人あたりのピッキング効率も4.2倍に跳ね上がったようです。
このシステム、スーパーなどでも導入してくれると助かりますよね。事前に買う物が決まっているので、いつも効率よいルートを選びたい人にとってはありがたい話です。
まとめ
生産工場、そして物流センターでも省人化がものすごい勢いで広がりを見せていることを改めて知りました。
便利になった分、それって人間の仕事を奪っている感じもしたり。となると、バイト先がどんどん先細っていくのかと思った次第です。