とうとうここまで来たか。ビル丸ごとサブスク対応。三井不動産の野望。

新商品・サービス

サブスクという言葉はかなり定着してきました。

最初、この言葉を聞いた時に、1度では覚えられないほど、あまり馴染みのない響きでした。

これまで似たようなサービスとしてレコードレンタルやら定額制というのがありましたが、これをさらに進化させたがのサブスクリプション

わかりやすい所で言えば、音楽配信サービスがまさしくそれ。今や楽曲ダウンロードよりも売上が高いなんて話も聞くし、この世界ではサブスクリンプションがかなり浸透しているようにも見えます。

飲食でもこの動きがチラホラ

このサブスクの動きを飲食店でも導入する動きが近年増えつつあります。ラーメン屋さんだったり、焼き肉屋さんだったり。月々の定額の中で、通常価格よりも安く飲食が楽しめるというもの。

はまったら、そのメニューしか食べないという人にとっては、大変ありがたいサービスでしょう。

この動きをさらに発展させたのが三井不動産のビル丸ごとサブスクというもの。入居するテナントさんが参加する大規模サブスクで、誘客強化が期待されています。

カレー

誘客の目玉に有名外食屋さんを誘致はしてみたものの

商業施設の運営で、いかに来場者を増やすかが大きな課題になりますが、最も効果が高いのが有名飲食店の誘致。

三井不動産も、日本橋コレドにこの定石を取り入れて見たものの、コロナ禍に見舞われ、在宅勤務などもあり来場者は激減。当初の予定が大幅に狂ってしまいました。

しかし、このまま座して待つのはいかがなものかということで、放ったのがビル丸ごとサブスクという奇策。

日本橋コレドに入居するテナント、そして周辺のコレド室町のお店を巻き込み、サブスクを展開。その名もオフピークプランなるもので、月額たったの321円。お店が空いている時間に来店すればドリンクやフードの割引サービスがうけられるというもの。

カレー

大型キャペーンにのっかり店舗の動きも活性化

この三井不動産の粋な取り組みに応えるかのように、各店舗でも独自のサブスクを展開。

例えばタニタカフェでは月額4000円で来店1回につきコーヒー1杯が無料というもの。他にも店舗間で連携した独自のサブスクキャンペーンを展開するなど、様々な動きに発展していきました。

コロナ禍で、デベロッパーさんも試行錯誤

デベロッパーにとって、テナントさんはお客様。三顧の礼で迎えたものの、入居してからはというものの、要求だけは厳しさを増すばかりと不満を口にするといった例もあります。

コロナ禍で入居テナントビルの選定も厳しさを増していることでしょう。これま通りの運営では、テナントさんも、そう簡単に集まらない危機感の裏返しかと思います。

肉

家賃収入が主な売上の不動産会社。コロナの影響は他の業界に比べると低いように感じましたが、さにあらず。

実際は相当に苦労しているのでしょう。施設の魅力が落ちたら閉鎖に追い込まれますし、所帯がでかいだけに閉じた時のダメージは相当なもの。

この先、デベロッパーさんも色々と知恵を出していかないと選ばれなくなる時代がクルマかもしれませんね。

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