頑張れ。楽天グループ
楽天経済圏にどっぷりと浸かっている僕としては、楽天モバイルの不調っぷりは残念でなりません。
本業や金融は絶好調なのに、それを帳消ししてしまうほどの楽天モバイルの低調っぷり。
ところがもしかしたら、この先、大化けする可能性も出てきました。それがオープンRANという画期的な技術です。
そもそもの基地局の仕組みをおさらい
携帯電話の電波は基地局なるものに飛び、僕たちは携帯を利用できています。ので、震災などで基地局が壊滅的被害を受けると、通話ができないという深刻な事態に陥るわけです。
で、この基地局は、アテンなみたいな鉄塔と通信機器のセットで構成されているわけですが、これが同一メーカーで運用されています。
基地局を作るのにも、とんでもない費用がかかり、これが携帯事業の足かせとも言われるほど。ので、資金力のある企業が優位で、この市場はファーウェイ、エリクソン、ノキアの御三家がほぼ独占状態。
日本勢の富士通、NECをシェアをがっちゃんこして遠く及ばないという状況なのです。
セット販売からバラ売りへ。オープンRAN
この寡占化に風穴をあける可能性を秘めているのが、オープンRANです。鉄塔と通信機器を別々の会社でもこれまで通りのサービスを提供できます。
で、楽天は、このオープンRANを海外の通信会社に売りまくっているとか。契約数も順調にのばしていることがから、モバイル事業の損失を穴埋めできるのでは期待しております。
日本勢も黙っちゃいないぜぃ
基地局整備で、海外勢に大きく引き離されている日本勢もオープンRANを積極的に推進しています。
NECは、NTTや楽天と協業し、オープンRAN仕様の基地局を既に運用済み。2025年には、2020年度実績の約5倍の売上目標を掲げています。
富士通は、米エヌディビアと協業し、5G仮想化基地局を開発。工場内でのデジタルツインなどの用途拡大をしています。
てなわけで、オープンRANをきっかけに通信機器メーカーもシェア拡大に向けて取り組んでいます。
まとめ
基地局負担の軽減も期待でき、通信機器メーカーにとっても商機拡大といい事づくしのオープンRAN。
既存勢力の猛反発は受けそうですが、何とか頑張って欲しいものです。