大量の応募に辟易
就職活動中、記念応募とばかりに大手上場企業を受けまくった僕。
こちらの意図を見透かしているのか、基本的に書類選考で敗退しまくり。選考側にしてみれば、いかにさばくかが重要。まだネットのない時代ですから、封筒をあけて履歴書をチェックして、在籍中の大学名を見て、合否を判定したと思われます。
僕が選考側でしたら、合否の判断基準は学歴だと思うので。
時代は変わり今やAI
クルマ、家電、囲碁、果ては経営判断まで、様々な所で耳にするAIが、採用の世界まで広がりを見せています。
目的は採用作業の省力化。
未然に過去の履歴書データをAI君に読み込ませ学習させます。
後は、AI君にお任せ。何と履歴書の文章を読み込んで、過去の採用情報と照らしあわせて、合否を判定するとのこと。
これにより学歴だけではない、判断基準で合否判定が可能になる。
学生にとっても、企業側にとっても大変嬉しいシステムがここに出来上がったと言えます。
スカウティングの世界にもAI
リクナビNEXTをイメージしてもらうとわかりやすいこのサービス。事前にプロフィール、職歴などを登録しておくと、企業側からオファーが来るというもの。
このシステムにもAIが使われています。サービスを提供しているのが新卒サイトのオファーボックス。登録している学生は4万人。
企業側は、社内のスタッフに対し、アンケートを実施して、社内の人材データをかき集め、そのデータをオファーボックスへ。AIに学習させて、優秀な社員と近しい嗜好の学生をピックアップするというもの。
これにより、その人固有の資質をも探ることができる訳で、かなりディープな所で、採用可否が行われています。
入社後も視野に入れて
入社して3年でやめてしまう。3年ならまだ良い。1年も立たずに会社の後にする新卒が多いこと。なんて嘆き節をよく耳にします。
よく言われるのが、ミスマッチ問題。学生側が思い描いていたものとちょいと違うなということで、その違和感がたまりにたまって退職してしまう。
このミスマッチ解消を狙った研究が進められています。
こちらの研究はスマホを使い社内の様子を見える化したもの。歩数をチェックして社内になじんでいるかを判定。職場の先輩や同僚とつるんで食事に出かければ同時間帯に複数の歩数がカウントできます。
これが続けば社内に馴染んでいると、先輩、同僚と一定のコミュニケーションが取れていると。
が、これが単独行動が頻発するようであれば、その部署にマッチしていないとも言えます。
これで早期に職場のミスマッチを解消できるという訳です。
入社前、入社後も大事
このようにして、優秀な人材の獲得、引き止めに各社必至な様子が伺い知ることができます。
AIを駆使してまで採用活動を行っても元は取れると踏んでいるのでしょう。
が、将来的には採用に従事するスタッフがAIにとって変わられるのでは?とちょっと怖い感じがした次第です・・・