冷蔵庫がカオス状態
こんなモノ、いつ買ったけ?なんて冷蔵庫を開けるとよくある話し。
賞味期限を見ると既に3週間ほど過ぎていることも。申し訳ない思いで廃棄しますが、こんな残念な思いをしなくなるかもというのが今回のお話です。
技術の進歩で1週間が1ヶ月
最近では各メーカーがしのぎをけずり、賞味期限延長に取り組んでいて、今まで数週間だった食品が何と1ヶ月持つなんてものも。
例えばヤマザキの北海道男爵のポテトサラダが、何と賞味期限30日間。
サラダで1ヶ月?と驚きましたが、今の延命技術を持ってすれば容易いのです。
これなら毎日のスーパー通いも月に2-3回に減らせます。ついで買いで必要のないものを買わなくて済む。お財布も優しくいいコトづくしです。
圧力をかけて延命
賞味期限が長い食品と言えば冷凍食品。一人暮らしにとってはマストアイテムでしょう。
つまり冷凍してしまえば、食材も延命できる。これが今までの考え方ですが、圧力をかけることで延命というのが新しい賞味期限伸ばし技術として注目されています。
こちらは日本ハム子会社のマリンフーズが開発したもの。
包装後の食材に1000気圧の圧力をかけて、殺菌するというもの。
従来は加熱という方法を使っていましたが、これだと温度ムラが出てしまうという欠点がありました。加えて食感が失われてしまう。
包装されたマカロニサラダがおいしくないのはこれ。スーパーの惣菜コーナーで売られているマカロニサラダと比べると食感がまるで違います。なので、ポテトサラダにしろサラダ系は惣菜コーナーのものを選ぶのですが・・・
一方の圧力方法であれば、原料の細胞組織を破壊せずに、食感を維持しつつ付着した菌を死滅させることができます。
ってことはある程度の食感は得られるとも言えます。
しかも長生きしてくれる訳ですから、すごい発明だとおもます。
包装パックも進化
賞味期限伸ばしで、圧力法の他にも包装パックの進化も挙げられます。
従来は一層式の袋でしたが、3層式にして劣化のもととなる酸素の進入を防ぐというもの。
さらにMAP包装という劣化を防ぐガスを充填させてパックするという技術も、賞味期限延長に一役買っています。
しかも鮮度を維持してくれるというのですから、お刺身や生肉なんかにはいいのではないでしょうか。
賞味期限延長は革命
人間が口にするものですから、何か問題があったら会社の存続さえも危ぶまれるのに、食品メーカーさんのこの挑戦魂というのは学ぶべき点が多いです。
これも単身世帯が増えるなどのライフスタイルの変化が、賞味期限延長の需要増をもたらしたと思います。
危険だけれども、その声に応えるメーカーさんの取組み、まじで感謝です。