マニアものという誤解
一度は経験してみたいサバイバルゲーム。
銃撃戦を疑似体験できるとあって一部のマニアの間では人気のゲームというのが一般的です。
これを万人受けのゲームにして成功したのがエッジイノベーションという新興企業です。
商売としては厳しい
同社の社長さんは、学生時代にサバイバルゲームで起業した友人のお手伝いとしてこの道へ。
とは言え、サバイバルゲームの場所といえば、人里された山奥でクルマでのアクセスが基本。
うだるような暑さの夏、寒さの応える冬、そして雨風と何かと天候にも左右される。
加えて、一人当たり3000円という低収益ともなれば、安定して商売を続けていくのは厳しい
それを学生時代に気づいていたというのだから、さすが社長さんになる人はどこか違います。
ヒントは遊休不動産
大学を卒業後、銀行に入社した社長さんは、営業をしている中で、遊休不動産なるものに目をつけます。
閉店してしまったお店などがそれに当たりますが、そういた物件が結構あることに気づき、これをサバイバルゲームの場に転用できるのではと考え、銀行をやめて自身でサバイバルゲーム会社を立ち上げました。
頭の回転の早さもさることながら即、行動に移るというのには見習うべき点がいくつもあります。
駅チカでサバゲーを万人向けに
遊休不動産を活用することで、これまでクルマでしかアクセスできなかったサバイバルゲームの場まで電車で、しかも駅前というアクセスのハードルがグンと下がることに成功。
加えて、屋内ということもあり天候や季節に左右されることもなくなりました。
これにより、限られた層でしか楽しめなかったサバイバルゲームプレーヤーの裾野が一気に広がり、初心者の開拓がかなり進みました。
ハイヒールの女性客が来店するという話を聞くにつけ、サバイバルゲームがより身近なものになった感じがします。
法人需要という第二ステップ
現在では、人材育成の一環として利用する法人需要も増えてきたようです。
いつ打たれるかわからないという緊張感の中に放り込まれると、人間の本性がでるようで、猪突猛進型やら慎重型、仲間を大事にする性格などなど。
チームビルディングには最適なツールになっています。
人事担当者はその様子をカメラ越しに見て、社員の適正を見極めているというのですから、見られている方としてはたまったもんではありませんが・・・
マニアから一般の人へユーザーを拡大し、そして今度は法人需要まで拡大と順調にビジネスとして成長しています。
この先、どんな成長を見せるのか楽しみでなりません。