資源安で輸出伸び並み
中国の需要減による資源安は、東南アジア諸国の景気にも大きく影響を与えています。
というのも輸出相手国として中国がトップ3の一角を占めているからんなんですね。
タイ、ミャンマーは中国がトップ。マレーシア、インドネシアは2位、フィリピン、シンガポール、ベトナムは3位といった具合です。
周り回って日本にも影響
日本企業は早くから中国に集中した投資は危険と早めに気づき、東南アジア諸外国へ投資を分散させてきました。つまりASEAN諸国です。が、どの国も景気が悪いとなれば分散投資も意味をなさくなる。
てなわけで、間接的に日本も中国の景気減速の影響を受けています。
インドネシアの中間層に直撃
同国の中間層の入口と言えばマイカー。それまでのバイク通勤からクルマ通勤へステップアップは誰もが夢見るもの。2013年には自動車販売が120万台を突破し、さぁこれからという矢先に中国景気が減速。
泣く泣くマイカー購入を諦める人が増えているようです。
この状況は数字にも如実に表われ、2015年には前年比13.7%に減少しています。
マレーシアは資源安が大打撃
同国の場合は、原油安による景気減速といったところでしょう。基本、歳入の約3割は原油関連企業の配当ですが、これが落ち込んでいるもんだから、国の財政を直撃。
同国の国営企業では設備投資を凍結する事態まで発展しまいました。
タイは資源安による景気減速
資源安の影響もあり11ヶ月連続で輸出額が減少というのっぴきならなない状況。景気の目安とも言える自動車販売は2014年、2015年と連続で減少しています。
輸出相手国NO.1が中国ともなれば、その影響をモロに被ったとも言えます。
どうなるASEAN諸国の景気
といった具合に、どの国も景気減速に苦しんでいる様子が伺えます。周り回って日本にも、その影響がじわじわと効きだしている感じもしますね。
成長の伸びしろがあるだけに残念ですね。
中国頼りからASEAN諸国の域内で輸出を活性化させたら?と思うんですけどね。
育ての親が中国とするならば、そろそろ親離れする時期に来たのかなという感じもします。