EVの光と影。中国の今

新興国ネタ

絶対王者テスラに迫る勢い。BYD

EVと言えばテスラと言うほど、世界的にバカ売れしています。日本でもモデル3を見る機会も増え、実際にその勢いを肌だ感じます。

が、そんなテスラの揺るぎない地位を脅かす存在がBYD。テスラが高級志向である一方、BYDはどちらかと言うと大衆向け。

EVエントリーとして幅広い層に支持され、順調に販売台数を積み上げています。

国内がEVの世界的市場であることもBYDにとって優位に働いていると思います。

そろそろ始まる淘汰の波

2023年10月の中国国内の新車販売台数は対前年比約10%の伸び。EVなどの新エネルギー車に限れば、約30%と伸びとEV市場が今なお高い需要に支えられえいることが伺えます。

一方で、鵜ノ子山の子のように出現したEV新興メーカーでしたが、かつては500社もあったのに、今では1/3以下に激減しています。

数年前は販売ランキングTOPに名を連ねた企業が・・・

上海のとあるEVメーカーは、EV競争から脱落してしまった企業の一つ。約10年前には月間販売台数で上位に入るなどの優良企業でしたが、激しい競争もあり、経営が立ち行かなくなり、2023年に破産申請しました。

EVの墓場と揶揄されるモータープール

他にもEVカーが大量に駐車されているモータープールが中国国内で目立つようになりました。

これから出荷を待つクルマをあれば、ナンバーをつけた使用済みの車両など。

出荷を待つクルマの場合は、国による補助金対応。中国のある意味国策としてEV振興のため、一定の台数を生産した企業に対しては補助金を支援しておりました。

ので、計画性度外視で、クルマをバンバン生産。大量の在庫を積みまし、EV墓場と揶揄されるモータープールが出来上がってしまいました。

激しいカーシェアリングサービスも

使用済み車両の場合は、カーシェアリングの激しい競争が原因。

中国では既にカーシェアリングにEVカーが使用されており、これがEV市場の成長にも貢献しています。

が、カーシェアリングサービスもEV同様、競合が激しく戦いに敗れた会社のEVは再利用されることなく、モータープール行きを余儀なくされています。

まとめ

これは金になる!と思えば、すぐさま飛びつく中国人の商売根性には毎回関心させられます。

日本人のように慎重になりすぎて、機を逸することはよく耳にします。

ある意味、起業家精神は中国人が上のような気がします。

戦いに敗れた企業の人たちは、次などんな商売を始めるのか、内燃機関と違い、EVなら、家電など転用先も多くあると思われ、再起に向けて頑張って欲しいと思った次第です。

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