大気汚染改善、まったなし
日本に住んでいると、ありえないレベルの中国の大気汚染。
日中なのに霧が立ち込めているように暗く、これ全て大気汚染の影響というのだからビックリ
恐らく日中はマスクなしでは外を歩けないのではないでしょうか。
都市部へのクルマの流入を制限したり、鉄工場を閉鎖したり色々と対策をしているものの、一向に改善が見られません。
とは言っても、政府としては環境問題の改善は喫緊の課題。世界的見ても経済発展著しい中国ですから、他の諸国から見る目も厳しい。
と言われているからやっている風にも見えますが、どちらかと言うとやむにやまれず環境問題に取り組んでいます。それほどに深刻なんです。
レンタル自転車が人気
そこでチョ~アナログですが、大気汚染低減に一役かっているのがレンタル自転車。
大気汚染を撒き散らすクルマやバイクを使わず自転車を使いましょうというもの。
昔の中国に戻った感じが否めませんが、これを利用する人がかなり多いとか。
原点回帰しているところが面白いです。
日本の進出企業にも環境問題の洗礼
中国に進出したとある企業のお話。それまでは汚染物質をそのまま垂れ流すのは容認されていましたが、2014年以降は法律が変わり、垂れ流しはNG。
地方政府が推奨する汚染物質の処理をするよう指導されるほどに。
そもそも環境問題に厳しい日本ですから、本国の技術を持ち込めばいいわけですが、当初はそれすらも認めてくれませんでした。
自分たちの掲げる処理技術の方が優れていると。
結局の所、この企業、時間をかけて説得することで自社の処理技術を認めてもらい、導入に踏み切ることができました。
このようにして、中国に工場を持つ企業は、今まさにこのような洗礼を受けているんでしょう。
ということで、従来通り、環境規制にゆるい中国と決めつけて取り掛かかると大火傷することは必至でしょう。
地方政府の利益も多少は
商魂たくましい地方政府とでも言いましょうか、環境をビジネスとして捉えるというのはさすが。
先に挙げた企業の事例も、地方政府が推奨する汚染処理には、地方政府から活性炭を買わないといけないというもの。
これに従わなければ、工場の停止または閉鎖に追い込まれるというのだから、その導入は徹底的。
効果ないのにとわかっていても、工場を停止させられるのであれば、従わざるを得ません。
これって自治体指定のゴミ袋にも似ている感じがして、ゴミ袋であれば効果を期待するものではないので良いのですが、そこまで徹底する中国政府の本気度が伝わってきました。