民主化に舵を切り経済上向き
ビルマと聞くとピンと来るこの国。その歴史を辿れば1962年に社会主義政権が誕生し、1988年以降は軍部が政権を運営。アウン・サン・スー・チーさんの軟禁などで経済制裁を受けていたけど、2010年に民社化に舵を切り始めてから、経済制裁も緩和され、経済も上向いています。
バブルのきっかけは投資マネーの流入
経済制裁が解除されたことで堰を切ったかのように海外マネーがどんどん流入。中国、インドなどの新興国に投資するよりも、ハイリターンが見込めると踏んだのでしょうか。
結果、物価はとんでもないことに。ホテルは1泊5万円、オフィス賃料が丸の内レベル。はてはSIMカード20万円というとんでもない事態に発展。
バブルが弾けて正常化
そんなウハウハ状態もそう長くは続かず、海外マネーが引き上げられると、とたんに物価は下落。海外企業の進出によりSIMカードは150円に。安すぎるとは思いますが。それと宿泊代や賃料も正常値に戻り、バブルは終焉を向かえました。
進出企業にとっては問題山積み
バブルも弾け、進出しやすい環境は整ったかに見えますが、長く鎖国状態だったこともあり国際ルールが全く通じない。契約の履行、投資家の保護という点では評価が低い。
日系企業も進出企業は増えているものの、製造業では縫製業だけ。クルマ関連、半導体関連はまだ進出していない。
この先魅力的な市場となるか
アジアインフラ投資銀行も設立されるし、そうなれば生活インフラの貧弱な新興国も進出国として価値も高まると思う。
ベトナム、バングラディッシュ、タイ、ミャンマー。ブリックスの第二世代として期待される日が来るんじゃないかな。