経済復興著しい中国。
コロナのせいで全世界で経済が停滞している中、中国は一人勝ちといった状況。
2020年7-9月は前年同期比約5%増。10月の経済指標でも個人消費や工業生産、投資などが堅調。この調子が一時的なものではなく本格的な復興期に入ったとも言えます。
これも徹底した封じ込め策が功を奏しているからでしょう。
コロナ対策の切り札。健康カード
他国がコロナ封じ込めに失敗する中、感染者を減らしつつ経済を復興させた中国。
その封じ込めの立役者と言えば健康カードでしょう。このカード、平たく言えばひと目で感染しているか否か、もしくは発症の恐れありがひと目でわかるというもの。
コロナ感染、またはコロナ感染の危険がなければ緑、感染または発症の恐れありということであれば赤がスマホ上に表示されます。
交通機関や施設利用などでは、ほぼぼ健康カードの提示が求められ、これが感染拡大を最小限に留めると言ってもいいでしょう。
というのも、この色分け表示の元ネタは、移動履歴や健康状態報告などの各種データベースからを基にしたものであり、かなり精度が高い。
ある意味、日常の行動が中国当局に丸見え状態。個人情報にうるさい西側諸国では導入は厳しいでしょうが・・・。
水を漏らさぬ構えにもほころび?
健康カードで国民の感染状況をチェックに加え、感染後の対策がかなり徹底しているのも特徴の一つ。
コロナが騒がれた2020年初頭の武漢閉鎖はかなり衝撃的でした。街ひとつを完全に隔離状態にし、街への往来を禁止。
この対策は、今なお続けられ手を緩める気配は一切はなし。
上海で4ヶ月ぶりに発症者が出ると、感染者周辺地区は外出禁止。完全に封鎖され外の接触はぺけ。
その間に、健康カードを基に接触者全員のPCR検査を実施。その数が9000人というのですから、中国当局の本気度が伺えます。偶然、交通機関に乗り合わせたという人も、検査の対象となるんでしょんね。
山手線で同じ車両にいただけでPCR検査を受ける羽目にといったかんじでしょうか・・・。
日本の感染拡大防止策はどうなる?
このように感染拡大を防ぐために、国の管理下に国民を置き、感染者が出るや徹底的な封鎖策を講じ、被害を最小限に食い止める。
民主主義の日本では、個人情報の問題などもあり、中々導入は難しい所があるかと思います。
しばらくは感染者減少、規制緩和、再び感染者増、規制強化を繰り返していくのでしょう。
ここにワクチン接種という切り札がうまく機能していけば、このまどろっこしいサイクルも解消されるんでしょうね。
とにもかくにも早く経済が復興すれば、っていうか、会社の業績がせめて前年並みになってくれと切に願う今日この頃です。