9年ぶりの減収減益
2013年は過去最高益を叩き出し、我が世の春を謳歌していたのに、2014年は一転奈落の底に。4-6月期が9年ぶりの減収減益で、失速感が否めない状況。
原因はスマホ一本足打法
サムスンと言えばスマホですが、今年に入りすっかり成熟化。高級機を得意とするサムスンなのに、これが全く伸び悩み状態。逆に勢いを増すのが中国勢の格安スマホ。新興国ではむしろ、こちらの方が伸びているようで、サムスンとしても頭の痛いところ。
それって、クルマ業界と同じ構図
新興国でも比較的所得の高い層を狙って海外展開していた日本車メーカーですが、あまりにも市場とズレているもんだから、続々と低価格車を投入。結果はまだ出ていませんが遅きに逸した感が否めず、挽回するのに相当な体力が必要な感じ。
低価格帯のスマホもしっかりあるよん。
さすがは世界のサムスンだけあって、既に低価格帯の機種は導入済みで、中国やインドでは首位をキープ。悩みのタネは高級機に比べ、利益が出ないところ。ってことは部品メーカーも現地採用するなどして、コスト削減を図っていくでしょう。
日本の部品メーカーは大丈夫?
iPhone5発売時に、痛い目にあった日本の部品メーカーでしたが、今回のサムスンの失速に被害甚大と思いきや、さほど影響はない模様。というのも過去の教訓を生かして、販路を拡大。勢いを増す格安スマホメーカーとも取引を進めているとのこと。
いずれにせよ、スマホも将来的にはコモディティ化が進むはず。次の飯のタネを見つけないことには、さすがの巨像サムスンも厳しいかも・・・・
日経ビジネスNO.1750より