最後のフロンティア、アフリカ
先日アフリカ諸国との経済協力会議が開幕し、政府をはじめ民間企業がアフリカの経済発展に協力しますよなんて話を新聞に読みました。
じゃ、その中身はということで、ザンビアで計画されているお話を紹介します。
交通インフラが脆弱だよ、ザンビア
まず気になる治安ですが、アフリカの中では比較的安定しています。周辺国が内戦で荒んでいる中、紛争ごとはさほどのないので安心。
背景には多部族が影響しているという説も。その数73。この部族ってアフリカ特有の話かと思うんですが、それはさておき、多すぎる結果、互いに牽制し合い、紛争事まで発展しないとも言われています。
経済では農業と資源輸出が稼ぎ頭。世界の貧困率ランキングでは13位と決して恵まれていると言えません。
背景には脆弱なインフラ
もう少し内需が活性化すれば、経済も上向くはず。
が、ザンビア特有の事情があって、そのほとんどが標高900-1500m級の高原が多く、道路を作ろにも莫大なお金がかかってしまう。
ある意味、他国からの侵入を防ぐ防波堤の役割を担っているとも思われるのですが、モノの動きも制限してしまうのは困る。
この特有の事情に応えたのが日本企業のソニーモバイルです。
ドローンで一気にビューン
空路の物流に目をつけたソニーモバイル。それと自動運転技術を空へ広げたいと考えていたZMPの両者がタッグを組み、ドローンを使った物流網の構築に乗り出しました。
これにより医療関係や日用品、衣料など様々な市場が立ち上がり、内需活性化の一助になることは間違いない。
2016年10月には早速、医療関連物資の物流実験が始まるそうです。
先行者利益を得られるか
そもそもアジアの新興国でも同様なサービスを仕掛けることができたはず。
が、他国との競争が激しい。そんなレッドオーシャンを目指すよりも、全く手付かずのブルーオーシャンを目指し、先行者利益を得た方が得と考えるも理にかなっていると言えます。
仮にザンビアの空路物流が成功すれば、周辺諸国にも広げられる可能性も十分に考えられます。
将来的には引っ越しも?
今は、ドローンで運べる小物類が中心ですが、冷蔵庫や洗濯機、テレビといった大物の輸送も考えられますね。
となると、ドローン1台ではとても無理。10台位のドローン船団で、空を飛ぶことになる。
生まれたた頃は飛行機が空を飛ぶのをモノ珍しく見ていましたが、それが今では当たり前の風景となっている。
ザンビアの人達も、空を行き交うドローンを当たり前のごとく見る日が来るんでしょうね。