最低賃金、過去最大の引き上げでもまっとうな生活には程遠い?

ビジネス働き方

過去最高の引き上げ31円

2022年度の最低賃金の目安は全国平均で961円。前年度から31円アップとなりました。前年が28円を大きく上回る過去最高値となりました。

こちらの金額、主幹省庁の厚労省の話によれば、物価高に賃金が反映されていないからとのこと。物価高の影響は主に抵所得者の生活を直撃するものであり、その救済措置という面もあります。

賃金上昇でもバイト募集は減らないほど深刻な人材不足

賃金上昇の話は、昔からニュースなどでも取り上げられている話題。過去には採用を絞るなんて話もありましたが、今やどの業界も人手不足状態。さ

事業を継続させるためには賃上げやむなしといった感じ。そもそも今回の961円が過去最高の上げ幅と言われているものの、実際には1000円以上の時給ですら、人が集まらないということもあり、企業側もさほど驚いてないようにも見えます。

とは言え、まだまだ足りません・・・

全国労働組合総連合による調査では、25歳の人間がまっとうな生活をおくるためには最低賃金が1500円以上必要とのことで、今後もさらに上昇していくことが予想されます。

学生時代に時給1000円だった自分にとっては、1500円という時給は確かに魅力的です。

逆に時給500円時代を経験しているので、逆にどんな仕事なの?とかえって不安にもなってしまいます。

賃上げの深謀遠慮

最低賃金の引き上げは、消費者の生活を守るというのが主な理由でありますが、一方で企業の成長を促すきっかけづくりという側面をあるとか。

賃上げという刺激を与えることで、企業の生産性向上に向けた取り組みを促す。例えばスーパーで言う所の無人レジの導入も、そのひとつの取り組みと言えるでしょう。

機械に仕事が奪われるという不安もありますが、現状に安住して何もしないという状態が続くよりも、アクションを起こさせる方が経済全体から見れば良いことなのでしょう。

社会人は時給換算するのか

最低賃金という話題は、どちらかと言うとパートタイム、非正規労働に関しての内容かと思います。

これを正規労働で当てはめると、最低賃金以下の人たちがゴロゴロと出てくるのでは。正規労働の場合、賃上げもわずかであり、この点を改善していかないと消費の活性化には結びつかないのでは?と思った次第です。

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