大企業のダウンサイジング。世の受け止め方もさもありなん

大企業勤務というブランド力に陰り

学生時代の自分にとって大企業勤めは眩しい位の輝きを放っていました。入社したらバラ色の人生が待っていると。

終身雇用で将来安泰、合コンでもチヤホヤされるし、転職でも期待値プラス1効果がつき何かとメリットが多い。

が、ここ数十年で大企業を取り巻く環境は大きく変容。まず将来まで雇用安泰という保証がない。逆に大手の方が雇用が不安定な感じさえします。

工場の閉鎖、配置転換、人員削減などなど。学生さんもそんな状況からか、大企業ではなく中小零細などを志向する人も増えたのではないでしょうか。

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シャープの英断が事のはじまり

雇用される側のマインド低下に呼応するかのように、雇用側、つまり会社自ら大企業であることに疑問を感じ、その看板下ろしを検討し始めました。

今や鴻海傘下のシャープが、経営危機に瀕していた時に、再建計画として1200億円超の資本金を1億円に減資する計画を発表しました。

当時としては例のないこの奇策は、時のお国から「企業再生として違和感がある」と不興を買うこととなり、結果的にシャープはこの奇策を断念することになりました。

が、この奇策が与えた影響は多く、他の企業からも、その手があったかということで、経営再建策の一つとして検討されることになりました。

そして2021年、この奇策が多くの企業で採用されるようになったのです。

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知らなかったよ。外形標準課税という重い負担

まず2020年、居酒屋、庄やを経営する大庄が資本金86億円を1億円に減資。その後、スカイマーク、かっぱ寿司、チムニーなどコロナ禍で大打撃を受けている飲食、旅客関連会社が次々と減資を実行しました。

そしてJT(巻き返しなるか、JT)が2021年3月に資本金23億円から1億円に減資を実施することになりました。

資本金1億円にすることで大企業から中小企業にクラスチェンジするわけですが、優遇処置が複数あるとのこと。

中でも外形標準課税という税納付が免除されるのは大きい。

そもそもこの制度、2004年に導入され、赤字であろうと大企業には一定の税金を納める義務がありました。

そう考えると、とんでもない赤字を出すも税金をしっかりと払っていた大企業には頭が上がらない思いです。

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世間の評価は比較的フラット

本来はプロ野球選手ばりのポテンシャルがありながらも、高校野球でプレイするという明らかなバランスブレイクっぷりも、世間の目はいたって同情的。

コロナ禍で経営が苦しい中、どこも生き残るのに必死。倒産でもしようものなら、こちらとしても困ってしまう。

お国からも、このうな雪崩をうったクラスチェンジラッシュに口を挟む様子もなし。

そう考えると、この先も、あの大企業が中小企業にということも増えるかもしれませんね。

名前は売れているのに実態は中小企業。どこかちぐはぐな感じはしますが、この先は、これが当たり前になってくるかもしれません。

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とにかく倒産せずに、この厳しいコロナ禍を乗り越えていって欲しいと思った次第です。

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