諸外国に比べると給与の低さが際立つ
世界第三位の経済大国ながら、お給料に関して言えばお粗末な状態の日本。
OECDの国際比較によれば35位中18位とのこと。そう考えると自分の働きはもっと評価されてもいいのでは?と思っちゃいます。
これまでの給与の伸び率を見ると近年ではほぼ横ばい状態の日本。確かに肌感覚としてお給料が急激に上がったという記憶は一切なく据え置きか微増というカタチが続いています。僕に限って話ですが・・・
急激に伸びを示した時期は遡ることバブル期。前年に対して6%の伸びをしています。当時のサラリーマンはさぞ幸せだったことが伺えます。
ちなみにお隣の中国では6%の伸びは当たり前状態。経済成長鈍化と言われてもまだ7%台ですから、まだまだお給料アップの伸びしろはあるのでしょう。
部課長クラスはもっと悲惨
諸外国との給与格差は、部課長クラスになるとさらに開く一方で、課長クラスで日本のそれが約900万円に対し、米国では1430万円。さらに部長クラスになると日本の1400万円に対し、米国は2400万円と1000万円もの開きがあります。。
1000万円ももらえるなんて、なんて幸せ者なんだと羨望の眼差しで見ていましたが、海外事情を見るにその働きが低く評価されかわいそうな部長とさえ感じてしまいますよ。本当に
悪しき平等主義による弊害?
これも日本ならではの平等主義に拠る所が大きいとか。
社内で同業他社と足並みを揃えることがよしとされる風潮が諸外国に比べお安い給料になっていると言われています。
個人的には雇用確保という保険をかけているからお給料が安いのではと感じています。
外資系企業の場合、高い報酬を支払う分、職務に対しての成果が厳しく求められ、結果が伴わなければ降格またはクビ。
ある意味、全てが自己責任。その後のキャリア活動費も含まれたお給料とも見て取れます。
グローバルで人材獲得に勝つためにも・・・
日本型年功序列から成果報酬型に切り替えたものの迷走するばかりの日本のお給料事情。再び年功序列型が見直されたり、行き過ぎた成果報酬型を見直したり、最適解がなかなか見つからず、ズルズルと成り行きに任せた結果が諸外国に比べお給料の安い日本を生んだとも思われます。
とは言え、そろそろ評価制度を固めていかなと、人材獲得競争で不利な状況に陥ることは必至。お相手は国内企業ではなく外資を含めた本格的なグローバル競争なのですから。
現有の社員はこれまでの年功序列で、これからの人材は別の仕組みでと切り離した給与制度をひくなど大胆な改革が求められているのかなと思った次第です。