この時期になるとやたら目にする労組について知ったこと

労組働き方

春闘って言葉につづいて・・・

春先にかけてよく新聞に出てくる春闘。サラリーマンの生活を守るというトーンで労働者の代弁者となって、企業に「お給料アップ」を求めるというもの。

で、申請の母体となるのは労働組合がですが、企業をまたぎ組織化されている団体があるんです。

連合、全労連、全労協が主だったところで、今回は、その中の連合について紹介していきます。

連合は全体のまとめ役

まず組織の頂点に連合がいて、その下に事業部ごとの長、つまり産業別のまとめ役がいます。で、各事業部ごとの部下が、企業ごと労働組合となります。

で、ピラミッドの頂点となる連合は、政府や経団連などにを相手に政策の提言をしたり、言わばトップ会談を担っています。

産業別の連合

産業別の労働組合には、繊維や流通量、自動車総連、電気連合などがあり、連合の方針を沿って、産業ごとに応じた方針をまとめていくわけです。

まるで会社みたいですね。会社全体の方針があって、それが各事業部に落ちて、さらに各部に落ちてと。

海外ではちょいと違う

欧米では産業別の労組が経営側との交渉を担いますが、日本の場合は、各企業ごとの労組が担っています。

確かアメリカの自動車産業の労組というのが、もの凄く力を持っていて、経営側もかなり手を焼いたなんて話を聞いたことがあります。

自社の労働者との交渉ならまだ経営側としてはやりやすいでしょうけど、業界の代表者との折衝となると骨のある作業だと思いますね。

年々組合数が減っているのが悩みの種

組織だって運営はしているものの、その構成員は年々減少傾向にあるようで、連合が発足した90年んは808万人いたがのが、2003年には700万人。労働組合のない企業も増えている。といった厳しい状況にあります。

労組といえば沈まぬ太陽

労組と言えば、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を思い出します。労働組合員として空の安全を願い、会社側と丁々発止の交渉を行い、従業員の待遇改善に成功。が、その後は恐ろしいほどの会社からの嫌がらせに会い、苦しい会社人生を歩んだあの話。

この作品では、労働組合がものすごく力を持っていて、経営側が危機感を露わに抑えこむシーンが多々ありました。

それと比べると、労組のパワーダウンは組合数に比例するんだなと思った次第です。

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