絶好調、各社増益
トヨタ、日産、マツダ、スズキなどの主要8社の2016年3月期の営業利益は前年同期比15%増となる見込み。国内の自動車販売が低迷する中、この絶好調っぷりは輸出のおかげ。けん引役は好景気な米国。
一時は販売が振るいませんでしたが・・・
自動車販売世界NO.1の座を中国に奪われ、このままズルズルと衰退の道を歩むかと思われた米国ですが、好景気の影響もあってか、2015年の新車販売台数は過去最高の1740万台。
加えて、自国のシェール革命のおかげで燃料安ということもあり、利益率の高いSUVが復活。つい最近までこれからは環境に優しいエコカーよなんて言っていたのがウソのよう。
やっぱり国民性として大きなクルマに乗るという嗜好は変わらないようです。
一方の中国はと言えば・・・
対照的なのが中国。年初から株価が急落するなど未だ景気の不安定さが感じられます。自動車販売も同様、一時の勢いは影を潜め、好調な売れ行きとは言い難い状況。
政府による減税措置で若干上向いてはいるものの厳しさは以前変わりません。
新興国は軒並み厳しい
タイでは2016年より新税制が導入され駆け込み需要はあるものの、需要の先食いという声もあり、販売が上向くまでのインパクトはなさそう。
インドネシアも同様。2016年後半まで需要の落ち込みは続きそうとまで言われています。
気になる米国のサブプライム
2051年年末に米国では利上げをしましたね。これでローンの年率も引き上げられる訳です。となると自動車ローンも影響していきます。それまでは低利のローンにより低所得者でもクルマを買うことができましたが、この先ブレーキがかかるかもしれません。
さらにこの低所得者のローン、サブプライムローンが直近3年間で35%と高く、3人に1人は低所得者という計算。返済能力不可となったらダメージを受けるのは自動車メーカー。
奨励金を絞り焦げ付き補填に補填に走れば、売り場への支援も先細りしてしまい、販売にも影響を与えるでしょう。
どうなる日本の自動車メーカー
このまま好調な米国市場で勝負するか、いや待てよと。新興国のテコ入れを進めるか判断の迷う所でしょう。過去の歴史にならえば、次は新興国となるのでしょうけど・・・
とは言うものの、まず先に低迷する国内の販売をテコ入れを進めることが先決かも・・・。