進む、カーメーカー産OS
自動化、電動化、コネクテッドと夢のような将来が待っているクルマ生活。従来の内燃機関という仕組みから、走るコンピューター化となり、全体を統括するOSづくりに注目が集まっています。
これまではブレーキ、エンジン、ステアリングの個別の部品とセットにコンピューターがついていたけど、これをOSという仕組みを導入して、分散から統合管理していこうというのが現在のトレンド。
最大手のトヨタ、vw、メルセデスが独自のOS開発を進めていることでも、将来のクルマづくりにおいてキーテクノロジーになることは間違いありません。
IT業界もOSづくりに名乗りを上げまくっているよ
電動化、自動化に伴い参入障壁がグンと低くなったこともあり、異業種からの参入が増えたクルマづくり。
特にIT業界は、本業の技術をそのまま使えるということもあり、クルマ用OSづくりにも積極的に参加。
例えば、今なお世界的にハブんちょ状態でもあるファーフェイはスマホ用OS、ハーモニーを自動車用OSにも拡大。そのOSを載せたコンセプトカーを上海モーターショーに出展するなど開発が順調に進んでいる様子が伺えます。
他にもアリババもOSづくりに参戦。これまで培ってきた決済システムや音声認識などの技術をクルマでも使えるようにしたとか。
お久しぶりです。ブラックベリー
スマホが普及する前は、ケータイの代名詞と言われるほど人気を博したブラックベリー。ここ最近はすっかり名前を聞かなくなりましたが、クルマ関連ビジネスで存在感が高まりつつあります。
アマゾンとの共同で、車用のデータ基盤の開発。こちらは車両データを生かしたアプリやサービスの開発環境を支える仕組みで、センサーやカメラの情報、走行状況、路面データや運転手の動きなどクルマから得られる情報を、使いやすい形に加工して自動車メーカーに提供するというもの。
言わば、OSに乗せるアプリ開発を影で支える業務を担っているわけです。
あえてOS争いに乗らず、かつソフト開発に乗らない。あくまでもソフト開発するサポートに徹するというもの。ひとつのOSに依存することなく、OSの規格などに併せて情報を加工するわけですから、ある意味、全方位でOS対応していることになり、この手のビジネスの方が、将来的にもなくならないのではと思った次第です。
クルマ業界も大変だよ。
といった具合に、最大のライバルとも言えるIT業界も虎視眈々とクルマづくりの覇権を狙いに来ています。
IT業界をライバルとみなすのではなく、協力すべきところは協力するなど、柔軟な対応が求められる気がします。
とにかく今後のクルマづくりが楽しみでなりません。