部品会社も悲鳴。厳しい経営環境

クルマ部品自動車業界

営業利益98%減の衝撃

先日、日産の業績発表で前年同期比98%ダウンという衝撃的ニュースが発表されました。

お家騒動でマーケットの不評を買ったのかと思いきや、それ以前に米中の自動車販売が芳しくないというのが主な要因。

これも全て米中の貿易摩擦に依る所が大きいのですが・・・

クルマ

裾の広い自動車産業だけに・・・

完成車メーカーを頂点に巨大なピラミッドを形成する自動車業界ですから、関連サプライヤーの業績もダダ滑り。

日産系で車体の骨格部品を扱うユニプレスでは前年同期比約70%減。

サスペンションのヨロズ6600万円の赤字。

樹脂外装品のファルテックも約1億円の赤字

といった具合に各部品会社共に業績は下降。

この悲劇的な状況は日産系に限らず、どの部品会社も一緒というのですから事態はかなり深刻と言っていいでしょう。

ZF クルマ

お上には逆らえない悲しい事情

状況を打開するには、とにかくクルマが売れなければ話にならない。今ある在庫をとにかく早期にはかない限りは話は始まりません。

当初の計画に沿って部品の生産を進めるわけで、その数量を基にコストが決まります。

が、売れないともなれば発注量の絞り込まざるを得ない。当初100個の注文で単価100円で設定したのに、クルマが売れないものだから50個に減らされるも単価は据え置きという厳しい条件をつきつけられることも。

となると、さらに部品会社は苦しい立場に追いやられる訳です。

完成車メーカーの海外進出に併せて部品会社も海外進出を果たすなどかなりの協力をしてきたのに、そのような点を認められないというのは下請けの悲しいさがとも言えるでしょう。

クルマ

中古車部品が重荷?

さらに部品会社を苦しめるのが中古車の部品対応

家電のように生産終了ともなれば数年後にアフターサービス、つまり部品交換も終了となるわけですが、自動車業界の場合は、そう簡単にやめられないという事情が・・・

新興国の中心に輸出される日本の中古車人気は相変わらずで20年、30年選手が現役選手としてバリバリに働いています。

とは言え、日本で現役バリバリの所に比べると台数は圧倒的に少なく少量生産。儲けが少ないのも当然。部品供給をやめたいけど、そう簡単にはいかない。

部品会社は新車、中古車の双方で今、苦しい状況に置かれているのです。

クルマ

未来の話はしよう

明るい話と言えば、未来への投資額は据え置きということでしょう。100年に一度の大変革ということもあり、どの自動車メーカーの開発の手を緩める姿勢は微塵もない。

来る明るい未来に向けて、明るい未来実現に向けて頑張る姿に希望を見出しているのでしょう。

頑張れ、部品会社

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