トヨタがサブスクで業界騒然だったけど
音楽のサブスクのヒット受けてか、様々な業界でもサブスクが導入が進んでいますが、どの業界も苦戦しているのが実情のようで、スーツのサブスクは早々に撤退という残念な事例もあります。
そんな逆風なんぞ百も承知で導入で、サブスクを進めたのがトヨタ。販売がメインの業界において、サブスクとは思い切った事をしたなと思いましたが、新しい市場を切り拓くにはやっぱり業界の盟主でしょということで、個人的には好意的に受け止めました。
EVをサブスクで展開したあたりなんかはさすがトヨタと言ってもいいでしょう。予定した台数が瞬く間に埋まったという盛況ぶりで、リコール騒ぎがなければ、もっと勢いがついていたのに残念でなりません。
ガリバーも何気にやっているんです。クルマのサブスク
トヨタがサブスク事業を進めたものの、競合他社は様子見。商売と成立したらワッと参入していのでしょう。けど、この新サービスを盛り上げるのは他社も参入しないと盛り上がらないんですけどね。
で、そんな腰の引けているメーカーを横目に2016年からサブスク事業を展開しているのが買い取りでおなじみのガリバー。
かれこれ5年以上は経っており、ノウハウもそこそこ蓄積しているものの、まだ事業の柱としては心もとない。けど、撤退するなんぞは微塵もなくサービスを改善することで需要の掘り起こしを進めています。
配車にギグワーカーを使用するという奇策!
クルマのサブスクの仕組みは、利用者に向けて陸送でクルマを運ぶというもの。同一県内でさえ1回あたり2万円。これが短期となると負担もかなり大きくなるという。
ので、この配車費用を抑えるという理由で、ギグワーカーの利用に出ました。
彼らに配送してもらうことで、陸送代はグンと抑えられます。
個人的にはピザ屋さんのように店まで来てくれれば安くするよというサービスをすればいいのにと思いましたが、店舗を構えるコストを考えると、直接利用者に届けた方が安く上がるのでしょう。
斜め上を行くガリバー。個人間カーシェアリングもやっているとは
サブスクに加え、個人間のカーシェアリングも展開するガリバー。しかもカーシェアリングとサブスクをがっちゃんこしたサービスも手掛けちゃうというのだからかなり先を行っています。
仕組みは、サブスクで借りたクルマをカーシェアリングでまたがしするというもの。週末しか乗らないようということであれば、平日はカーシェアリングにまわして、サブスク代に充当することができます。
このサービスにもギグワーカーを活用して、コストを抑えているそうです。
このようにサブスク、カーシェアリングでギグワーカーの稼働率を上げることで、さらなるコスト削減を図っているのでしょう。
社有車にも目をつけた所が素晴らしい。ガリバー
コロナ禍で在宅勤務が広まり、社有車の稼働率がガックリ落ちた企業が増えたようで、そのような悩みを抱える企業の救済にカーシェアリングも行っているガリバー。
実際に企業も、この仕組には前向きとのことで、ガリバーにとっては追い風と言ってもいいでしょう。
ただ気になるのは、社有車は資料や仕事道具をたんまり積んでいることもあり、清掃美化の徹底が社員に求められるでしょう。
まとめ
大手カーメーカーが及び腰の中、次々と新規ビジネスに進出するガリバー。新社名のIDOM(挑む)そのものと感じました。
カービジネスの一新させる企業に成長していってほしいと思った次第です。